デイサービスの不要な業務は止めます!~残業時間を減らすための工夫~

施設での取り組み

 

介護スタッフ
介護スタッフ

デイサービスは、日曜日がお休みでいいな~。

私なんか、施設勤務だから土日関係ないし(泣)

 

介護スタッフ
介護スタッフ

あ~。

たしかに日曜休みは、いいんやけどね。

けっこう残業が多くてな~。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

そうなんだ!

どこの部署も、一長一短あるんだね~。

 

 

 

ぽんてん
ぽんてん

デイサービスの中には、残業の多いところも少ないところもあります。

スタッフ人員や事業所の規模(利用者数)によって様々です。

 

 

みなさん、こんにちは。

 

デイサービスで管理者をしている「ぽんてん」と申します。

 

今回は、デイサービスの残業について考えたいと思います。

 

面白いものでデイサービスは、「残業の多い少ない」事業所によってはっきりしています。

 

要するに、残業が「めっちゃ多い事業所」と「ほとんどない事業所」に分かれるのです。

 

これは、人員配置や利用者の定員数が関係しています。

 

残念ながら、筆者のデイサービスは「残業めっちゃ多い」です(泣)

 

そこで今回は、「残業を減らすために、筆者が行ったこと」についてお話します。

 

また、残業制度についても少し触れてみたいと思います。

 

残業が多い方も、少ない方も是非ご覧ください。

 

また、皆様のご意見をコメント頂ければすごく嬉しいです。

 

それでは、今回のポイントです。

 

残業について
  • 法定労働時間の1日8時間・週40時間の範囲を超える場合には、36協定の締結が必要
  • 36協定を結んでいても時間外労働の上限は月45時間、年360時間までとなっており、超えた場合には罰則
  • 時間外労働が月45時間を超えることができるのは、年6か月が限度

 

筆者のデイで止めたこと
  • 利用者さんの上履き制度
  • 準備に時間が必要な行事やレクリエーション
  • 連絡帳の手書き記入
  • お誕生日会は・・・

  

それでは、詳しく見ていきましょう!

 

まずは、現在のデイサービスを取り巻く環境です。

 

スポンサーリンク

デイサービスを取り巻く環境 

不要なサービスは、やめるしかない!

2021年4月の介護報酬改定は、とても満足いくものではありませんでした。

 

デイサービスにとって特に厳しいのは、入浴介助加算の減算(50→40単位)です。

 

入浴については、以前に触れていますので省略します。

 

 

また、これも以前に触れましたが「LIFE」加算を取得しようにも手間が掛かりすぎます

 

 

ぽんてん
ぽんてん

「LIFE」入力専門スタッフが欲しいくらいですわ!

となると、不要なサービスをやめるしかありません。

「絶対に必要」と思っていても、実は不要なサービスがあるかもしれません・・・。

 

 

次章では、残業について見ていきます!

残業について

まずは、

 

そもそも残業ってどれくらいまでOKなの?

 

について見ておきたいと思います。

36(サブロク)協定とは

残業について、よく耳にするのは36(サブロク)協定です。

 

法定労働時間の1日8時間・週40時間の範囲を超える場合には、36協定の締結が必要

 

実際には、施設の職員代表が署名し締結しています。

 

施設の中で、

 

「誰が代表にふさわしいですか?」

 

と、選挙みたいに投票し決定していると思います。

(法人は、代表を決めることができません)

 

投票と言えば、「白い巨塔」の財前教授が思い出されますね(笑)

 

ちなみに、筆者は「唐沢さんと江口さん」の時代です。

 

次章では、「残業の上限」について見ていきます。

残業の上限

 

 

残業の上限については、はっきり決まっています。

 

時間外労働が月45時間を超えることができるのは、年6ヶ月が限度

 

上司から、

 

「残業は、45時間を目安にね!」

 

と言われるのは、これが根拠です。

 

そして、次のようにも定められています。

 

36協定を結んでいても時間外労働の上限は月45時間、年360時間までとなっており、超えた場合には罰則

 

なんと罰則が・・・。

 

しかし、罰則より大切なものがあります。

 

それは、スタッフの健康です。

 

ワークライフバランスが、しっかり取れていなければなりません。

 

次章では、「残業時間を減らすために筆者が行っていること」を紹介します。

筆者がデイでやめた業務

ここからは、実際に筆者のデイサービスで見直した業務についてです。

 

では、デイサービス管理者の「デイ柱」さんに登場してもらいましょう!

利用者さんの上履き制度

 

 

デイ「柱」
デイ「柱」

皆さん、こんにちは。

見直した業務についてお話します。

まずは、利用者さんの「上履き制度」廃止です。

これまでは上履きをお預かりし、前日に「靴だし」を行い準備していました

 

ぽんてん
ぽんてん

なるほど。

「靴だし」には、どれくらい時間が掛かっていましたか?

 

デイ「柱」
デイ「柱」

毎日38名の利用者様が来られますからね!

棚から靴を出して、下駄箱に入れるのに30分は必要でした。

夕方、少し早く帰れるようになりましたよ。

 

ぽんてん
ぽんてん

それはよかった!

毎日30分の業務短縮は大きいですね!

 

デイ登録利用者さんは、120名おられます。

 

全員分の上靴を収納する下駄箱がなく、「靴だし」を行っていました

 

体力も必要な作業だったので、無くなって嬉しいです。

 

それでは、次章で「レク・行事」について見ていきます。

準備に時間が必要なレク・行事

 

 

デイ「柱」
デイ「柱」

まずは、行事です。

コロナ禍もあり、お楽しみ会やお花見も中止しています。

 

ぽんてん
ぽんてん

コロナの影響で大きく変化していますね。

レクリエーションは、どうですか?

 

デイ「柱」
デイ「柱」

大型スクリーンとプロジェクターを導入しました。

それにより、少ないスタッフでレクリエーションを行えています。

動画での体操や脳トレが好評です。

また、準備に時間が必要な「おひな様人形つくり」なども中止しました。

コロナで、作品の持ち帰りもあまり推奨されませんから。

 

ぽんてん
ぽんてん

良くも悪くも、コロナがきっかけでレクを見直すことになっていますね。

「これまで絶対に必要」と思っていたことが、意外とそうでない事もあるのですね!

 

レクリエーションについては、以前にも触れています。

 

 

次章は、「連絡帳の記入について」です。

連絡帳の手書き記入

 

 

デイ「柱」
デイ「柱」

次は「連絡帳の記入」です。

これまでは、レクリエーションや個別機能訓練の様子などを手書きしていました。

38名の利用者さんの連絡帳記入は、2時間ほど掛かっていました。

 

 

ぽんてん
ぽんてん

連絡帳の手書きは、喜んでもらえる一方で手間が掛かるんですね!

今は、どのように対応していますか?

 

デイ「柱」
デイ「柱」

お礼と次回の予定を、あらかじめ印刷しています。

特記事項のみ、手書きで記入しています。

 

ぽんてん
ぽんてん

少し味気ない気もしますが、致し方ありませんね。

政府が求めている介護は、そういうものでないでしょうから。

「連絡帳の手書き加算」があれば、やりますがね(皮肉)

 

 

次章では、「お誕生会」についてお話します。

お誕生会は・・・

 

 

 

ぽんてん
ぽんてん

お誕生会について伺います。

見直しはされていますか?

 

デイ「柱」
デイ「柱」

今は、色紙とプレゼントをお渡ししています。

お誕生会についても、スタッフと議論しました。

デイで誕生会をする必要があるのか話し合いました。

 

ぽんてん
ぽんてん

なるほど。

施設ならまだしも、デイでお誕生会が必要かどうかは難しいところですね。

議論の結果はどうでしたか?

 

デイ「柱」
デイ「柱」

やはり、誕生会を継続することに決まりました。

デイケアなど、リハビリに特化しているなら中止も分かるのですが・・・。

利用者様も、喜んでくださるので・・・

 

ぽんてん
ぽんてん

もちろん、継続に賛成します!

スタッフで話し合って決定するのが一番ですから。

でも、「お誕生会加算」が欲しいです・・・(笑)

 

デイ「柱」
デイ「柱」

お誕生会加算、つくって欲しいですね!

(絶対ないと思いますが・・・)

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、「デイサービスの残業」についてお話しました。

 

デイサービスの人員や規模によって、残業時間は異なります。

 

残業がめっちゃ多いデイも、ほとんどないデイもあります。

 

スタッフの中には、

 

「残業がないと残業手当がもらえないじゃないか!」

 

と考える人もいます。

 

手当のためにダラダラ残業するのは問題外ですが、

 

重要なのは、健康とお金のバランスです。

 

収入もプライベートも充実する「ちょうどいいバランス」を見つけたいですね!

 

それでは、今回のおさらいです。

 

残業について
  • 法定労働時間の1日8時間・週40時間の範囲を超える場合には、36協定の締結が必要
  • 36協定を結んでいても時間外労働の上限は月45時間、年360時間までとなっており、超えた場合には罰則
  • 時間外労働が月45時間を超えることができるのは、年6か月が限度

 

筆者のデイでやめたこと
  • 利用者さんの上履き制度
  • 準備に時間が必要な行事やレクリエーション
  • 連絡帳の手書き記入
  • お誕生日会は・・・やります

 

残業については、法人・施設によって様々な考えがあると思います。

 

皆様のご意見をコメント頂ければすごく嬉しいです。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。