はじめに
コロナウイルスの「第2波」は確実に迫ってきていると言える状況です。
7月13日、東京都は119人の感染を発表。
そのうち、20代30代が全体の70%を占める結果となりました。
そのような情勢の中、高齢者と接する機会が多い介護職員に求められるのは他の職業よりも「慎重な行動」です。
それでは、詳しく見て行きたいと思います。
行政の対応
東京都・小池知事は、7月の会見でこのよう談話を残しています。
「業界ごとに作成されたガイドラインの遵守など、感染防止策の徹底を改めてお願いしたい」
介護業界には、統一的なガイドラインはありません。
厚労省は4月7日に発表した通知に従って対応するよう呼び掛けています。
4月7日の通知では、体温チェックや密を避けることに触れています。
今、私たちが施設で徹底して行っているコロナウイルス感染予防策の内容です。
全国老人福祉施設協議会の指針
特養の経営者で運営されている「全国老人福祉施設協議会」は、コロナウイルス予防対策として、独自の指針を発表しています。
国からは、介護独自の指針が発表されていません。
ですので、今のところ「全国老人福祉施設協議会」の指針を踏まえた行動が私たち介護職に求められると置き換えてもいいと思います。
介護職員の職場以外での行動について
今回の最も大切な部分です。
「全国老人福祉施設協議会」は、介護職員の職場以外の行動についてこのように述べています。
「高齢者と接する職業であり、他の職種よりも慎重な行動を取るべき」
としています。
特に、「ライブハウス」や「接待を伴うバー」には現段階では行かないようにと書かれています。
どの職種であろうとも気を付けるのは当然ですが、「他の職種よりも慎重に」と述べているところが特徴的です。
高齢者の間で「クラスター感染」が発生すれば、施設の存続が危うくなる。
それだけは、絶対に避けたいという強い意思が感じられます。
介護現場での指針
「全国老人福祉施設協議会」の指針の内容は、以下の通りです。
- 密の回避
- 距離の確保
- マスクの着用
- 手洗い
主に、上記の内容です。
どの施設でも徹底して行っているものだと思います。
利用者の感染可能性の確認や利用制限
デイサービスなどの場合、利用者さんがご家族からコロナウイルスに感染する可能性もあります。
しっかりと送迎時に検温を行い、ウイルスの持ち込みを防ごうという内容ですね。
これも、各施設で徹底されていると思います。
入居施設での面会について
「全国老人福祉施設協議会」の指針では、ずっと「面会制限」が継続することも良くないと述べています。
「施設とご家族の信頼関係を維持するため」としています。
面会を行う際には「オンライン面会」を推奨しています。
また、施設での面会を行う際にも「ビニールカーテン」を使用するなど最大限の工夫を求めています。
その中でも、「看取りケア」の方の面会は推奨しています。
その際の条件として、
- 2週間以上発熱が無いこと
- 換気を行う
- 最少人数で行う
- 短時間
- 抱擁は行わない
このようなことに留意して、面会を行うべきだとしています。
また、施設によってはご家族に「繁華街へ行かないように」要請しているようです。
最後に・・・
コロナウイルスによる影響で、世の中は確実に変化しつつあります。
観光業、ライブハウスなどの音楽業界、居酒屋・バーなどの飲食業など、多くの業界が「生き残る方法」を探しています。
介護業界は、どうでしょうか?
ボランティアさん受入れやオンライン面会など、変化しつつある面もあります。
しかし、コロナ流行前と一番変わらなければならないのは、
私たちスタッフなのかもしれません・・・。
特養の経営者で運営されている「全国老人福祉施設協議会」は、
介護職は、「高齢者と接する職業であり、他の職種よりも慎重な行動を取るべき」
とコメントしています。
「他の職種よりも」という表現は賛否あるかもしれませんが、
高齢者と接する職業人として相応しい行動をとるべきなのは事実。
施設によっては、面会するご家族に繁華街へ行かないように要請しています。
我々介護スタッフにも、「プロ」としての意識が問われているのかもしれません。
「やっぱり行かなければよかった・・・」と思っても後の祭りです。
誰に言われたからではなく、自分の意志で「大切な人」を守る行動を取りたいものですね。
でも、誰しもどうしても人混みに行かなければならない時もあるでしょう。
そういう時は、出来るだけの予防策をしっかりと講じる。
それが今、私たちに求められる「プロ意識」なのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。