コロナ第3波で面会制限
コロナウイルス第3波で、グループホームの面会は再び制限されています。
利用者さんのストレスもピークで・・・（涙）
うん。
先月新しく入所された方なんて、一度も面会できてないのよ・・・。
入所したばかりの利用者さんは、不穏になりやすいし・・・。
オンライン面会を実施してるんだけど、今一つ効果がないね。
認知症の方は、オンラインを理解できない場合もあるわね。
もう「打つ手なし」って感じだね。
そうだ！
来週フロア会議があるね！
何とかならないか、皆で相談しよう！
それはいいね！
相談しよう！
皆さん、こんにちは。
デイサービスで管理者をしている「ぽんてん」と申します。
今回は、筆者の法人にあるグループホームで実際にあったお話です。
コロナウイルス拡大防止のために、面会が制限されています。
オンライン面会も、期待していたほど効果がありません。
何とかしようと、スタッフは立ち上がります。
果たして、うまくいくのでしょうか？
いつもは結論からお伝えするのですが、今回は順番にお話していきます。
今回のお話を通じて、
「問題解決とは何か？」
について考えるきっかけになれば嬉しいです。
それでは、さっそく始めたいと思います。
まずは次章で、フロア会議の様子を見ていきましょう！
フロア会議での意見
グループホームのフロア会議にて・・・
現在、コロナウイルス防止のため面会が制限されています。
利用者さんのストレスがピークです！
お正月恒例「利用者さんの里帰り」も全員自粛してもらいました。
このままでは、ケアにも支障をきたします！
コロナウイルスと人間が、もっと仲良くなれればいいのに・・・。
・・・。
どこかで聞いたセリフ・・・？
それは、別の「柱」なのでは・・・？
すみません・・・。
とにかく、これは当グループホーム開設以来最大のピンチです。
入所して間もない利用者さんもおられるのに・・・。
何か手を打たないと！
オンライン面会も、今一つ効果がありません。
認知症の利用者さんには、理解できないのかもしれません。
もともと「テレビ電話」の習慣がないのも原因でしょう。
そうだ！
１階にある「デイサービスの相談室」を使用できないかな？
あそこなら、アクリル板もあるし！
注）建物には、１Fに認知症対応型デイサービス、２F３Fにグループホームがあります。
そうね！
裏口から出入りすれば、デイサービスのホールを通らなくていいし！
管理者から、デイサービスへお願いして頂けませんか？
わかりました！
許可が下りるかどうか分かりませんが、お願いしてみます！
このように、フロア会議が行われました。
事業所のみで決定することは出来ず、本部に判断をゆだねることになりました。
デイサービス相談室での面会は許可されるのでしょうか？
次章では、本部の決定について見ていきます。
本部の判断は・・・
グループホームのフロア会議で、
デイサービスの相談室で面会が行えないか？
という意見が出ました。
本部の判断は・・・
はじめまして！
事業本部長です！
部長、お忙しいところありがとうございます！
グループホーム面会の件、いかがでしょうか？
結論は・・・NOです。
スタッフや利用者さんの気持ちは、よく分かる。
せめて、緊急事態宣言が解除になるまで待ってくれませんか？
承知いたしました。
私も、無理なお願いと思っていました。
スタッフの意見を、お届けしたくて・・・。
ありがとうございます。
ご家族や利用者様のお気持ちを考えると、胸が痛みます。
スタッフの皆さんにも、本当にご苦労をかけます。
アクリル板や、フェースガード、それにオンライン面会の設備など…。
本部には、いつもサポート頂いております。
本当にありがとうございます。
みんなの苦労に比べたら、小さなことです。
力を合わせて、苦難を乗り切りましょう！
本部の決定は「NO」でした。
本部からの指摘はありませんでしたが、
「デイサービスの相談室使用」は、そもそも「問題解決」になっていたのでしょうか？
次章で考えたいと思います！
今回の提案は、問題解決になっていたのか？
グループホームの面会が制限される中、
「デイサービスの相談室」を利用できないか？
という提案でした。
そもそも、これは「問題解決」になっていたのでしょうか？
グループホーム「柱」といっしょに考えます。
デイサービスの相談室を利用することは、「問題解決」にはなっていないと思います。
それは、私も分かっていました。
・緊急事態宣言の発令中であること
・アクリル板があっても、コロナ感染が起こりえること
・デイサービスの利用者さんやスタッフへの感染可能性もあること
思いつくだけでも、これだけのリスクがあります。
そうですね。
逆に、デイサービスからのコロナ感染も考えられますね。
GH「柱」には、本当に苦労をかけます。
本部とスタッフの板挟みになっていませんか？
利用者さんやスタッフの気持ちに寄り添うのが、私の勤め・・・。
これしき、何でもありませんわ！
ふふふ・・・。
さすがは、「柱」と呼ばれる女だけはある。
頼もしいかぎりよ。
・・・。
ええと。
何て言えばいいのでしょうか？
すみません。
キャラを間違えました。
GH「柱」さん、ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いいたします。
次章では、「問題解決」について考えてみましょう！
問題解決とは？
そもそも、「問題解決」って何なんだろう？
改めて考えると難しいわ。
「問題」の延長上に「解決策」があるってことじゃない？
私も、その意見に賛成です。
「問題解決能力」について調べたら、こう書かれていました。
「起こっている問題を分析して問題の原因を可能な限り洗い出し、自分にも対応可能な程度の解決案を作って、問題を解決する能力のこと」
今起こっている問題は、コロナウイルス感染を避けるために面会を制限してて・・・。
利用者さんにストレスがかかってること・・・だよね。
うん。
それを解決するために、「オンライン面会」をやってみたけど効果が薄い。
だから、「デイサービスの相談室使用」案がでたのだけど・・・。
あ！
アクリル板を使用して面会をしても、コロナ感染リスクはある！
一番大事な「コロナ感染予防」が出来てない！
これは、「問題解決」になってない。
堂々巡りをしていただけだ！
くっ！
こんな簡単なことに気が付かないなんて！
そう悲観しないでください。
これも、コロナウイルスが産み出した混乱のひとつです。
誰もが経験したことのない非常事態なんですから。
もしかして、「柱」は最初から却下されるのが分かっていた？
それなのに、本部に直訴してくれたのですね？
まあまあ。
部長も言われていましたが、緊急事態宣言が解除されれば面談は再開されるでしょう。
もうしばらくのガマンです。
今の「問題解決」は「オンライン面会」しか思いつきませんね。
・コロナ感染を予防する
・利用者さんと家族が顔を見れる環境をつくる
オンライン面会は、この条件を満たしています。
私も、そう思います。
「問題」の先に「解決策」があるか、しっかり見極める。
私も勉強になりました。
コロナ禍という非常事態での判断は、本当に難しいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回は「グループホームの面会制限」を通じて、
「問題解決能力」とは何か
について考えてみました。
調べてみると、
「起こっている問題を分析して問題の原因を可能な限り洗い出し、自分にも対応可能な程度の解決案を作って、問題を解決に導く能力」
とあります。
コロナ禍で、冷静に判断したり問題解決することの難しさを感じます。
本部や、他部署とも連携しながらコロナ危機を乗り越えていきたいと思います。
また、
「うちの施設では、こうしてるよ！」
「こんなふうにしてみたら？」
など、皆様からのご意見をお聞かせいただければ幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
