高齢者施設のレクリエーションは本当に必要?~今、コロナ禍で見つめなおす~

施設での取り組み
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レクリエーションは、本当に必要なのか?

 

介護スタッフ
介護スタッフ

コロナウイルスの影響で、高齢者施設の形も変わってきたよね。

介護スタッフ
介護スタッフ

消毒マスクの着用が絶対必要になったね。

でも一番変化したのは、レクリエーションかも。

介護スタッフ
介護スタッフ

確かに、レクリエーションは大きく変わったね。

前みたいに「円になったり」「2列で対面に座ったり」出来ないもんね。

介護スタッフ
介護スタッフ

そうそう!

風船やボールの使用も、接触になるから出来ないし。

介護スタッフ
介護スタッフ

「コロナ禍でも出来るレク」もあるけど、難しいよね。

 

 

こんにちは。

 

デイサービスで管理者をしている「ぽんてん」と申します。

 

今回は、コロナ禍におけるレクリエーションについて考えてみたいと思います。

 

「高齢者施設で、レクリエーションは絶対に欠かせないもの」

 

という考えがあります。

 

介護の仕事を始めた時から、ずっと「身近にある」レクリエーション

 

しかし、コロナウイルスの影響でレクリエーションの形は大きく変化しました。

 

今回は、

 

高齢者施設のレクリエーションは、本当に必要なのか?

 

について考えてみたいと思います。

 

また、筆者の施設でどのようなレクリエーションを行っているかについてもお話します。

 

いつもは結論を先にお出ししますが、今回は一つずつ見ていきたいと思います。

 

次の章では、筆者のデイサービスについてお話します。

デイサービスについて

 

 

ぽんてん
ぽんてん

まず筆者のデイサービスについて少しだけ紹介させて下さい。

デイ柱」さん(管理者)との会話で進めていきます。

デイ「柱」
デイ「柱」

こんにちは!よろしくお願いいたします。

うちのデイサービスは、「1日型」です。定員は38名です。

ぽんてん
ぽんてん

オープンしてから15年ほど経ちますね。

利用者さんの目的は、「入浴、食事、交流」が多いです。

デイ「柱」
デイ「柱」

どちらかというと、「昔ながら」のデイサービスです。

リハビリについては、全く加算取得していません

ぽんてん
ぽんてん

一番力を入れていたのは、レクリエーションやイベントです。

次章では、コロナ禍までのレクリエーションについて見ていきます。

 

コロナ禍までのレクリエーション

 

ぽんてん
ぽんてん

長年、レクリエーションを精力的にやってきました。

だから、スタッフの「レクの盛り上げ」や「おもてなし」の力はトップクラスです。 

デイ「柱」
デイ「柱」

そうなんです。

38人参加レクリエーションで鍛えられてますから。

「レク盛り上げ力」はハンパないです!

ぽんてん
ぽんてん

38人「円になったり」「2列に並んだりして」レクリエーションを行う。

迫力もあるし、盛り上がったよね!

デイ「柱」
デイ「柱」

でも、コロナウイルスの影響で出来なくなってしまったんです。

しばらくは、すごろくや脳トレをがんばったけど・・・。

すぐにネタが尽きてしまって・・・。

ぽんてん
ぽんてん

スタッフの工夫だけで乗り切るのは難しかったですね!

そこで、プロジェクターとスクリーンを購入しました。

次章では、現在行っているレクリエーションについて見ていきます!

現在のレクリエーション

 

デイ「柱」
デイ「柱」

現在は、プロジェクターとスクリーンを活用しています。

以前の様な「2列や円状に並ぶレク」は行っていません

ぽんてん
ぽんてん

なるほど。

プロジェクターを使用する際の注意点などは、ありますか?

デイ「柱」
デイ「柱」

そうですね。

とにかく、「見るだけ」にならないようにすること。

それと、飽きさせないために時間配分に気を付けています。

ぽんてん
ぽんてん

具体的には、どのような映像を見ていますか?

デイ「柱」
デイ「柱」

最初にスタッフが体操をします。

それから、プロジェクターで映像を見ます。

「脳トレ、歌、相撲、地元ネタなど」各5~10分程度ですね。

ぽんてん
ぽんてん

各動画を少しずつ流すことで、飽きない様にしているんですね!

スタッフは、どのように受けとめていますか?

デイ「柱」
デイ「柱」

最初は「レクがなければ、デイの意味がない!」というスタッフもいました。

でも、体操や脳トレも行うことで「今の方がいい!」に変わってきています。

ぽんてん
ぽんてん

それはよかったですね。

デイ「柱」
デイ「柱」

もともと38人のレクリエーションは、無理があったのかもしれません。

ほとんどが待ち時間で、自分の番は2~3分しかありませんでした。

ぽんてん
ぽんてん

今まで「当たり前」と思っていたことが、実は改善の余地があった。

コロナが見直すきっかけを与えてくれたと言えますね。

 

次の章では、「デイの救世主登場」についてお話したいと思います。

天の采配か?救世主がデイサービスに!

 

   

ぽんてん
ぽんてん

コロナウイルスの影響レクリエーションを見直すことに・・・。

その結果、体操や脳トレに力を入れることになりました。

デイ「柱」
デイ「柱」

しかし、私たちのデイには「リハビリ」専門職はいませんでした。

そんな時「救世主」が現れたのです。

ぽんてん
ぽんてん

そうなんです!

それでは、呼んでみましょう!

ぼくたちの救世主さ~ん!

柔道整復師
柔道整復師

は~い!

って、救世主は大袈裟ですよ!!

デイ「柱」
デイ「柱」

いえいえ、初登場「乗りツッコミ」が出来れば十分救世主です。

なんと、柔道整復師さん加入してくれたのです!

柔道整復師
柔道整復師

病院で機能訓練を実施していた経験もあります!

バリバリやりますよ~!!

ぽんてん
ぽんてん

ふふふ・・・。

さすがは、やがて「リハビリ柱」となる男よ・・・。

デイ「柱」
デイ「柱」

・・・。

お館様・・・ですか?

ぽんてん
ぽんてん

すみません。キャラを間違えました…。

冗談はさておき、今回の加入を機に「個別機能訓練加算」を取得します。

柔道整復師
柔道整復師

はい!

訓練加算のことは、おまかせください!

計画もしっかり立てます

デイ「柱」
デイ「柱」

今までの「盛り上げる力」「おもてなしの力」「機能訓練」が加わって、百人力です!

これまでの「デイ全体」から「利用者さん個別」にシフトしていきます!

 

次の章は、まとめです。

 

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

ここまで、筆者のデイサービスでの経過をご覧いただきました。

 

もともとレクに力を入れていましたが、コロナの影響で以前の様に実施できなくなりました。

 

その結果、プロジェクターとスクリーンを導入し体操や脳トレも行うことに。

 

当初は、

 

レクがなければ、デイサービスの意味がない!

 

反発するスタッフもいました。

 

しかし、

 

  1. 脳トレや体操ができる
  2. 歌や相撲などの映像が見れる
  3. 40分間ずっと楽しめる(以前は、レクの待ち時間が長かった)

 

このような考えに変わってきたのです。

自分本位?相手本位?もう一度見直そう

 

今回の出来事を通じて、感じたのは次のことです。

  • 利用者さん本位で考えているか(=スタッフ本位で考えていないか?)
  • 今までやってきたことを「絶対」と捉えていないか
  • 変わることを恐れていないか
  • レクリエーションは必要だが、時代に合ったものか

介護の仕事は、「他人本位」で考える力が必要です。

 

自分たちが行っていることが、本当に利用者さんのためになっているか

 

常に考える必要があることに気が付きました。

 

「前からやっているから」「先輩がやってたから」

 

今までのやり方にこだわり、前進することをやめてはいけません。

 

「何もしないのは、成長するチャンスから一番遠ざかっている」

 

と実感しました。

 

レクリエーションは、やっぱり高齢者福祉の花形です。

 

時代やニーズに合わせて形を変えて提供していくことが大切だと感じます。

 

大相撲や昔の映画をプロジェクターで流せば、レクが嫌いな方(特に男性利用者さん)も喜んでくれます。

 

これからも、時代に合わせてしっかり歩いていきたいと思います。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

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以下は、実際に筆者の施設で使用しているものです。

 

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