皆さん、こんにちは!
初心者ケアマネの「ぽんてん」です。
今回は、介護職のマネー事情についてのお話です。
2019年の介護職の年収や離職率が発表されました。
結論から申しますと、介護職の年収は全体的にやや増えています。
そして、離職率は全産業平均を下回りました。
これは今、書籍「安いニッポン」で話題になっている、
日本の賃金・物価が上昇していない(横這い)ことと関りがあるのかもしれません。
2019年といえば、コロナウイルスの影響はほとんどありません。
2021年、離職率は更に下がっているかもしれませんね。
それでは、今回のポイントです。
- 2019年介護職の平均年収は約354万円(残業・夜勤手当のぞく)
- 介護職の離職率14.9%で、全産業(15.6%)を下回る
- しかし、介護職の6割が「不足」を感じている
- 3年後の介護報酬改定が怖い理由

介護職に魅力を感じている人、今働いている人、辞めようかな~と考えている人・・・。
知っておいて損のない情報ばかりですので、ぜひ最後までお読みください。
それでは、詳しく見ていきたいと思います。
介護職の平均賃金はいくら?

介護労働安定センターが8月に「介護労働実態調査」の結果を発表しました。
私も、事業所でアンケートに答えました!
結果は、次の画像のとおりです!

これは、役職手当や交通費など定期的な収入は含まれています。
そして、残業代などの不定期な収入は含みません。
次章では、ボーナスについて見ていきましょう!
ボーナスはいくら?

それでは、次にボーナスについて見ていきます。
どれくらいの事業所が、ボーナスを出していると思いますか?
答えは・・・、76.2%です。
2019年は、コロナの影響を受けていません。
現在は、もう少し厳しい数字が出るかもしれませんね。
そして、気になるボーナスの金額についてです。
ボーナスの年額は、平均62万6094円です。
これも、前年より2万6千円程度アップしています。

皆さんは、多いと感じますか?
それとも、少ないと感じるでしょうか?
次章では、全産業との比較を見ていきます!
書籍「安いニッポン」とつながる「介護職の離職率」とは?

今、書籍「安いニッポン」がよく取り上げられます。
簡単にポイントを申し上げます。
- 日本の給与・物価は、世界でダントツ安い
- 日本はここ30年間、給与や物価が上昇していない。
- アジア諸国を含む世界は、上昇している。
- ディズニーランドの入場料は、日本が世界最安
- 大卒の初任給は、アメリカ600万円に対し日本250万円
そして、今回一番お伝えしたいのが、
2020年の介護職の離職率14.9%で全産業(15.6%)を下回った!
ということです。
一時は、介護職の離職率は20%を超えていました。
その時に比べると落ち着いていると言えます。

介護職の待遇がよくなったから、離職率が下がったのかな?
そう願いたいですが、そんな簡単な話ではありません…。
それを裏付ける資料があります。
アンケート調査によれば、
介護職の6割は、「不足感」を感じているのです!

介護職は給料安いし、仕事キツイわ・・・。
でも、他の仕事もパッとしないしなあ・・・。
こう考えているのではないでしょうか?
もちろん、コロナの影響もあるでしょう。
辞めたいけど、他の仕事がない!
こんな追い込まれた中で「仕方なく」介護職を続けているスタッフもいるのです。
そして、3年後に最悪なケースを迎えてしまう可能性があります。
次章に続きます。
怖いのは3年後の財務省

不足感をもちながら、他に仕事がなく介護職を続けている。
そして、3年後に最悪なことが起こります。

介護職は、給料も上がり離職率も落ち着いています。
つまり、恵まれている!
しかし、経済はコロナで疲弊しています!
2024年の介護報酬改定は、大幅に引き下げます!
そして、事業所は更に業績ダウン・・・
人材確保が難しい状況に・・・
そして、アフターコロナで好況の他産業に人材をさらわれる・・・

悪く考えすぎでしょうか?
間違いなく、3年後政府は介護報酬引き下げの口実を探してきます。
今のうちに、魅力ある事業所を作り人材を確保したいですね!
まとめ

いかがでしたでしょうか?
少し暗いお話になりました。
しかし、給料アップや離職率低下に安心している余裕はありません。
「安いニッポン」における給料や物価が上がらないことへの心配・・・
心配は尽きませんが、私たちに出来ることは必ずあります!
目の前の利用者さんを大切にし、仲間との絆をより深めることです。
介護が「制度ビジネス」である以上、大金持ちにはなれません。
しかし、お金では買えないものが介護にあるのも事実。
しっかり前を向いて進んでいきたいですね。
それでは、「本日の気付き=レベルアップ」です。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。