皆さん、こんにちは。
ケアマネージャーの「ぽんてん」と申します。
少しずつ寒くなってきましたね…。
さて今回のテーマは、次の通りです。
初めて「入浴介助加算」を耳にする方も分かりやすいように、これまでの経緯を振り返っています。
是非、最後までお付き合いくださいね。
加算についての経緯は、こちらをご覧ください。
簡単に振り返ると、こんな感じです。
- 令和3年4月、デイサービスの入浴介助加算の仕組みが変更
- これまでの入浴介助加算がマイナス10単位となる(入浴介助加算Ⅰ=40単位)
- その代わり、自宅訪問など手間暇をかけた新加算を新設(入浴介助加算Ⅱ=55単位)
- 厚労省が謎の方針転換。手間暇かけなくても新加算OKに(条件アリ)
- ケアマネが制度に理解を示さないケースが多く、デイ協会ともめる

そして今回、全国のデイサービスでアンケート調査が行われました。
その結果、残念ながら「入浴介助加算Ⅱ」を取得している事業所は約10%であることが判明しました。
現場からは、「実質的な減算だ!」との声も上がっています。
「こうなることは前から分かっていたはず…」
そんな印象です。

じゃあデイサービスは、どうすればいいの?
答えはひとつ!
新規利用者からコツコツ取得する!
これに尽きます。
それでは、詳しく見ていきましょう。
デイサービスへのアンケート結果

全国老人福祉施設協議会という団体があり、デイサービスにアンケート調査を行いました。
その結果、
「入浴介助加算Ⅱを取得しているデイサービスは、わずか約10%」
ということが判明しました。
同アンケート調査で、その理由について・・・
- 労力が割に合わない
- そもそもニーズがない
- 家族やケアマネに説明できない
- 収益が低下した
- 実質的な減算
次章では、筆者が思うことを書きたいと思います。
筆者が思うこと

正直、こうなることは目に見えていました。
だって、スタートの4月に入浴介助加算Ⅱを取得できるデイなんて無いですもん。
ヘタに取得すれば、あとから返納しなければならない。
まずは無難に、入浴加算Ⅰ(安い方)を取得するのが普通です。
そして、制度が出来て取得しようと思っても、
利用者やケアマネからすれば、40単位⇒55単位への値上げ
になります。

同じ入浴介助で、なんで値上げするの~?
まあ、こうなります。
ケアマネも、理解してくれる人とそうでない人がいます。

これ以上、利用者さんに負担を強いることはできないよ!
そうです。
これは厚労省の思惑通りであり、
実質的な減算です。
デイサービス最大の収入源である「入浴介助加算」にメスを入れたのです。
入浴介助加算Ⅱを取得しているデイサービスは約10%。
それにしたって、全利用者から取得しているわけではないでしょう。
多くて10件程度が限界だと思います。
厚労省は、まんまと減算を達成したのです。
今後について

じゃあ、デイサービスはどうすればいいの?
答えは、
新規や、退院後の利用者さんに加算していくしかない
これしか手段はないでしょう。
しかし利用者負担が増す以上、あまり強くプッシュできません。
手間暇を考えると、「もう入浴介助加算Ⅰでいいや」となるでしょう。
いやあ、厚労省おそるべし!
さすがエリート集団ですね!
さいごに

いかがでしたでしょうか?
今回は、入浴介助加算について見てきました。
結局さいごは、厚労省批判で終わるという後味の悪い結果となりました。

その分、LIFE加算を導入しています!
みんな頑張ってデータ入力してね~~!
LIFE加算ね~・・・
分かるけど、全国のスタッフがどんだけ必死に入力しているか…
筆者は、LIFEには賛成です。
しかし、今回の減算で少しイヤになっています。
そもそも高齢者をケアするのに、ここまでデータや計画が必要なんか?
とさえ考えてしまいます。
グチが止まりそうにないので、今回はここまでにしたいと思います。
(お気を悪くされたら申し訳ございません)
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。