みなさん、こんにちは。
デイサービスで管理者をしている「ぽんてん」と申します。
今回は、「もしあの英雄が介護施設のコンサルなら」というテーマでお話したいと思います。
※ちなみに、コンサルタントの仕事は「クライアントの経営課題を明らかにし、問題解決をすること」です。

今回は、わし自ら施設運営の極意を授けてしんぜよう。
大船に乗った心地がするであろう!
何も心配することはないぞ。はっはっはっ。
介護界も、今まさに戦国時代といえるでしょう。
かつてない伝染病や人手不足・・・。
介護施設の倒産数も、過去最高と言われています。
「強い施設」をつくるには、経営面だけでなく人事についても重要視する必要があります。
経営と人事の2つを極め、全国で強者が切磋琢磨した時代・・・。
それが「戦国時代」です!
歴史上の英雄から学ぶことは多くあります。
さて、記念すべき第1回は「武田信玄公」。※筆者は信玄公を敬愛しており、「公」をつけています
もし武田信玄公が、介護施設のコンサルならこんなことに注力するだろう!
といった内容です。

歴史好きな方はもちろん、あまり歴史に興味のない方も読みやすい内容です。
お付き合いのほど、お願いいたします。
さて、今回の記事のポイントです。
- 介護の仕事に興味がある人
- 介護の仕事をしている人
- リーダーや管理者、スタッフとして、理想を追い求めている人
- 極意その①とにかく情報を集めろ!
- 極意その②スタッフの意見を大切にせよ!
- 極意その③スタッフが働きやすい環境を整えろ!
- 極意その④抜擢人事で組織を活性化させよ!
それでは、詳しく見ていきましょう!
武田信玄公について

まずは、武田信玄公についてです。
簡単にまとめると、次の様になります。
- ものすごく戦に強かった
- 優れた家臣に恵まれていた
- 経済政策にも優れていた
信玄公の「合戦の戦績」はなんと、
70戦以上戦い、負けたのは3回のみ!
これは、すごい成績ですね。
そして、有能な家臣に囲まれていたことでも有名です。
これは偶然ではなく、信玄公がその状況を作り上げたと言えます。
そして、戦だけではなく政策にも優れていました。
領民から、大変慕われていたと言われています。
人財を大切にし経済政策に優れ、戦にも強い。
「こんな人に、コンサルしてもらえたら最高!」ですよね。
それでは、次章から実際に「信玄公の極意」を見ていきます!
もし武田信玄公が、あなたの施設のコンサルなら・・・4つの極意!
極意その①とにかく情報を集めろ!

信玄公は、戦の前に間者(スパイ)を相手の領地へ送り込んでいました。
そして、相手側の事情を知り尽くしていました。
これが、戦に強い理由と言われています。

戦の前に勝敗はついている。
なぜなら、相手の事情はぜ~んぶ把握してるからね!
余裕で対策できるもんね。
介護でも情報は大事!

介護においても、周辺のライバル施設の動向を知るのは大切です。
どのような加算を取得しているのか、スタッフは集まっているのか?
また、最新の介護ニュースを入手するのも大事です。
介護制度についてのニュースを早く知れば、その分他施設より早く行動できます。
幸い今の時代は、インターネットがあります。
スパイを送り込まなくても、スマホ一つで情報が手に入ります。
管理者やリーダーでなくても、資格のことや給与水準を知っておくことは重要です。
市場水準を知っておくのは大切ですから。
筆者がいつも情報を取得しているニュースサイトは次の通りです。
極意その②スタッフの意見を大切にせよ!

信玄公は、大事なことを決める時はみんなで決めたと言われています。(合議制)
これは、当時としては珍しいことです。
実は、信玄公は実の父親を他国へ追放しています。
このことも、独断ではなく家臣と相談して決めたそうです。
家臣も「一緒に決めたんだから、がんばろう!」って思えますよね。
また信玄公は、こんな名言を残しています。

「我、人を使うにあらず。その業(わざ)を使うにあり。」
(人を使うという考えは思いあがっている。人を尊重して、その人が持つ能力や技術を最大限に発揮してもらうのです。)
戦国武将のイメージと大きくかけ離れていると思いませんか?
まさに、現代にも通じる考え方です。
介護でも、上から目線の命令はNG

年功序列で退職金が何千万・・・。
そんな企業なら、会社にしがみつく必要があります。
しかし、介護はそんな組織ではありません。
経験も知識もあるスタッフは、ライバル施設からも引く手あまた・・・。
上から目線で命令ばかりしていると、あっさり転職されてしまいます。
スタッフを尊重し、長所を発揮してもらう必要があります。
もうひとつ、信玄公の名言を。

信頼してこそ、人は尽くしてくれるものだ。
決して上から目線でなく、信頼関係を築かなければなりません。
極意その③スタッフが働きやすい環境を整えろ!

信玄公は、戦の強さがクローズアップされがちです。
しかし、経済政策にも非常に優れていました。
その一つが、「信玄堤(しんげんづつみ)」と呼ばれる堤防です。
何度も氾濫する川に堤防を築きました。
そのことにより、領民は新田を作ることができました。
領民はとても喜び、信玄公を慕ったと言います。
スタッフを思いやることが大事

介護においても、スタッフを思いやることが大事です。
「働きやすい環境整備と雰囲気つくり」
これが重要です。
- 腰痛対策(リフト浴の導入や腰ベルトなどの購入)
- 給与面での考慮(確定拠出年金加入や一時金)
- 適切な人員配置(残業時間削減)
- スタッフ間で感謝の言葉を伝え、褒めることが出来ている
- 管理者やリーダーも同上
- 規律が守られている(自分勝手なスタッフがいない)
ハードの面でもソフト面でも、スタッフが働きやすい環境を整えることは大切ですね。
極意その④抜擢人事で組織を活性化させよ!

信玄公は、有能な人材を登用したことでも知られています。
なんと、農民や浪人からも取り立てていました。
そして、そのメンバーが「武田四天王」と呼ばれるまでに成長しています。
織田信長公が、豊臣秀吉公を農民から取り立てたのは有名です。
しかし、信玄公も同様に「抜擢人事」を行っていたのですね!
スタッフの得意なことを発揮してもらう

介護でも、抜擢人事は必要です。
やる気があったり、能力が高いスタッフを管理者やリーダーに登用することも時には必要です。
それだけでなくパソコンや楽器など、スタッフの得意なことを発揮してもらいます。
そうすることで、チームが活性化します。
筆者の施設で、厨房スタッフとして加入した方がいました。
あとで事務の経験があるとお聞きし、事務員にコンバートしました。
入力作業がすごく早く、とても助かったことがあります。
スタッフの「実はこんな特技があります!」を聞いてみるのもいいですね。
スタッフが自身の力を最大に発揮できる組織を目指したいですね!
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、「もし武田信玄公が介護施設のコンサルなら・・・」
というテーマでお話させていただきました。
この記事を書きながら、やはり戦国時代と現代に通じるところが多いと感じます。
ちなみに、筆者は自身の立場を歴史に置き換えて空想しています(アブない人でしょうか?)
「社長が信長で上司が秀吉なら、自分は○○かなあ・・・」など。
これが、めっちゃ楽しいんですよ!
これからも、介護の最新ニュースと共に歴史シリーズも続けていきたいと思います。
それでは、今回のおさらいです。
- 極意その①とにかく情報を集めろ!
- 極意その②スタッフの意見を大切にせよ!
- 極意その③スタッフが働きやすい環境を整えろ!
- 極意その④抜擢人事で組織を活性化させよ!
- 腰痛対策(リフト浴の導入や腰ベルトなどの購入)
- 給与面での考慮(確定拠出年金加入や一時金)
- 適切な人員配置(残業時間削減)
- スタッフ間で感謝の言葉を伝え、褒めることが出来ている
- 管理者やリーダーも同上
- 規律が守られている(自分勝手なスタッフがいない)
今回は、信玄公の偉業をほんの少しだけ紹介させて頂きました。
他にもたくさん名言があります。
興味のある方は調べてみてください!(ネットでもたくさん出てきます)
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。