あなたなら、どうしますか?~デイサービスでの困ったエピソード~

人間関係

私は、地方都市のデイサービスに勤務しています。

 

現在は、管理者をさせてもらっています。

 

今回は、デイサービスでの少し困ったエピソードについて書きたいと思います。

 

デイサービスで、対応に困ると言えば

 

「帰宅願望」ではないでしょうか?

 

私がまだ介護士として駆け出しのころ、ある利用者さんが外に出てしまいました。

 

私はすぐに一人で追いかけ、結果転倒事故を起こしてしまいました。

 

今なら、同様の事故は起こさない自信があります。 

 

そう、助けを呼べばよかったのです。

 

あと、携帯電話も持っていませんでした。

 

この2つを行っていれば、転倒事故は起こらなかったと思います。

 

それでは、詳しく書いていきたいと思います。

 

どうか、最後までお付き合いください。

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当時の自分について

事故当時の私は、介護職としてまだ駆け出しでした。

 

入社して1年経過し、少しだけ色んな事が出来るようになったころです。

 

責任感と言っていいのかわかりませんが、自分で何とかしたいと思う時期でした。

 

いわゆる「独り立ち」するかしないかの時期だった気がします。

 

今でこそ管理者をしていますが、能力があるわけでも器用なわけでもありません。

 

転倒事故が発生するまで勤務するデイサービスについて

38人規模の大型デイサービスです。

 

スタッフは9~10人が出勤しています。

 

みんな優秀なスタッフばかりです。

利用者さんについて

ここでは、男性か女性についてかは書きません。

 

その利用者さんは、とても面白くて明るい方でした。

 

普段は穏やかな方です。

 

しかし、何かのきっかけで「スイッチ」が入ると、

 

帰宅願望が激しく出るのです。

 

なだめても、なかなか聞き入れてもらえず施設の外に出てしまうこともありました。

事故の少し前に起こったこと

当時の管理者が不在だった時のことです。

 

その利用者さんに、いつもの帰宅願望が発生しました。

 

スタッフ層も薄く、僕は「これはまずい!」と判断しました。

 

そして、当時の施設長に助けを求めました。

 

施設長は、さすがです。難なくその場を収めてくれました。

 

しかし、その後ショックなことが・・・。

 

デイサービス管理者を通じ、

 

「なんとか自分たちで対応してほしかった」

 

と、言われてしまったのです。

 

かなりショックでした。

 

でも次からは、「自分」で何とかしようと前向きに考えていました。

転倒事故が発生

事故が起こったのは、昼食後13時ころだったと思います。

 

ちょうど、スタッフが昼休憩で少ない時間帯でした。

 

また、その利用者さんが外に出ようとしていました。

 

必死に女性スタッフが対応しているのですが、止められず外へ出てしまいました。

 

そこで、自分が交代して対応しました。

 

前回、施設長に「自分たちで対応してほしかった」と言われたので、

 

自分で何とかしようと思ってしまったのです。

 

その結果、利用者さんは外に出てしまいました。

 

どんどん施設から離れて歩いて行きます。

 

僕は、必死に付いていきましたが止まりません。

 

そして、転倒し頭部から出血してしまいました。

 

偶然通りかかった施設のスタッフが、救急隊を要請し病院搬送されました。

 

幸いケガは大したことはなく、次の日にはデイサービスに来ることができました。

 

しかし、今回の事故は私はもちろんスタッフに大きな衝撃を与えました。

問題は何だったのか

上の文章で、お気づきになられたと思います。

 

最大の過ちは以下のとおりです。

 

施設長は、自分たちで何とかしてほしいと言ったのに、

 

僕は、自分で何とかしようとしたのです。

 

改善点は、以下の2つです。

 

  • 一人で対応せず、誰かもう一人助けを呼ぶべきだった
  • 携帯電話を持っていくべきだった

 

携帯電話も持たずに、一人で対応してはどうしようもありませんでした。

 

後日、ある程度歩いたら落ち着くことが分かりました。

 

携帯電話を持参し、付いて歩いたスタッフが施設へ連絡を入れ迎えに来てもらう形で落ち着きました。

 

最後に

デイサービスで利用者さんが帰宅願望により、外に出てしまいました。

 

自分ひとりで何とかしようと思い、結局転倒事故が起こってしまいました。

 

幸いケガは大事は至らず、翌日にはお元気にデイサービスに来られました。

 

再び同じことを起こさないために、

 

  • 一人で対応せず、誰かもう一人助けを呼ぶ
  • 携帯電話を持っていく

 

この2点を必ず行っています。

 

もし、施設の外まで歩かれても携帯電話で連絡し迎えに来てもらいます。

 

もちろん、帰宅願望が起きないようにいろいろな工夫も行っています。

 

結局傷つくのは利用者さんです。

 

もちろん、スタッフも傷つきます。

 

僕は今、管理者としてスタッフ同士が話しやすい環境を心掛けています。

 

ヘルプを呼びたくても呼べないような雰囲気にならないように努力しています。

 

やはり最後は、スタッフ間のコミュニケーションが大切だと感じます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。