皆さん、こんにちは。
ケアマネージャーの「ぽんてん」です。
利用者さんの在宅生活を支える仕事をしています。
さて、ここ最近「介護職の賃上げ」がホットワードになっています。
感謝される一方で、まだまだ足りないとの意見も・・・。
そして、介護職の「ワンオペ夜勤の廃止」を求める動きも活発になっています。
この流れを一言でまとめると・・・
「介護職の地位向上」です。
昨日、先輩ケアマネ(ナース)と話していると…

介護職の地位向上が話題になってるね。
私たち看護師は、闘いの中から「現在の地位」を手に入れたのよ!
それを「ニッパチ」闘争といいます。
「ニッパチ!?何ですか?それ!!」
というわけで、
今回のテーマは、これです!
「看護婦は、どのようにして高い地位を手にしたのか?」
※あえて当時のまま「看護婦」と呼んでいます
そして、私たち介護職がこれからどうすべきなのかについても考えます。
介護職の給料や地位向上に興味のある方は、是非ごらんください!
それでは、最初に今回のポイントと結論です。
- 看護婦の労働環境は、かなり劣悪だった
- 月に20日夜勤、日々13時間労働も・・・
- 40人の患者を一人で対応
- 1968年新潟で看護婦によるデモが改善のきっかけ
- 「ニッパチ」とは、「夜勤は2人以上で月8回まで」の取り決め
それでは、詳しく見ていきましょう!
ナースは、どのように高い地位を手にしたのか?
ナースの給料について

看護師さんの給料について、どのようなイメージを持っていますか?
一般には、「高い」イメージだと思います。
年収について調べてみました。
- 看護師 492万円
- 介護職 350万円
- 全産業 436万円
看護師の年収は、全体平均を上回っているんですね!
それに比べると、介護職って・・・
だからこそ、介護職の地位向上が求められているんです!!
次章では、看護師の地位が向上するきっかけについてお話します。
きっかけは「ニッパチ闘争」

1960年代、「看護婦さん」は現在では考えられない劣悪な環境で働いていました。
そこで、1965年「ニッパチ」が制定されます。
ニッパチとは、
「夜勤は2人以上で月8回まで」の意味です。
ところが、その制度は守られることは少なかったようです。
そこで、看護婦たちは立ち上がります。
1968年、新潟でストライキを起こし全国へ拡大します。
そして、「ニッパチ」は全面的に受け入れられたのです。
先輩ケアマネは、当時を次のように振り返っています。

ナースは、労働組合が非常に強いからね。
夜勤スタッフが一人になる場合は、管理者がフォローで入ってたよ。
それだけ「ニッパチ」協定が守られていたんだね!
看護婦さんたちは、自らの手で「地位」を勝ち取ったんですね!
次章では、当時の劣悪な環境について見ていきます。
当時の「看護婦」の労働環境

「ニッパチ」までの労働環境は以下の通りです。
想像するだけでも、相当ハード!ですね・・・。
- 月に20日夜勤
- 40人の患者を夜勤1人で対応
- 1日13時間労働は当たり前
※あくまでも例であり、すべてが該当するわけではありません
いくら仕事に誇り・やりがいを感じていても、心や身体が悲鳴を上げてしまいます。
次章では、「介護職はどうすべきか」について見ていきます。
介護職の給料アップで高まる議論
賃金9000円アップが「ホットワード」に
現在、介護職の賃金アップが話題になっています。
多くの議論を呼んでいるようです。
とってもいいことですよね!
- 9000円の賃上げはうれしい!
- まだまだ足りてない!
- 財源は、どうするんだ(怒)
- ドライバーやケアマネも上げてくれ! etc・・・
みんな、もっともっと声を上げようではありませんか!
求められるのは「ワンチーム」

看護婦さんたちは、自らの手で地位や環境を手にしました。
私たち介護職にも、「団結」が求められるのではないでしょうか?
愛知県で、「介護職ワンオペ夜勤をなくす運動」が始まっています。
全国に広がれ!
いや、広げよう!!
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、「介護職の地位向上」について見てきました。
看護婦さんたちの「闘い」から学ぶものは多かったですね!
これに見習い、私たち介護職も「ワンチーム」で世の中を変えたいですね!
そして、自分たちの地位を確立しましょう!
それでは、今回のハイライトです。
- 看護婦さんたちは、「ニッパチ闘争」で自らの地位を勝ち取った
- 介護職も「ワンチーム」になろう!
- 愛知県で上がっている「声」を拡大させよう!
声を上げるのは、勇気もエネルギーも必要です。
大きなことは出来なくても、
職場の仲間に「夜勤ワンオペ無くす運動があるみたいだね」
と、話すだけでもいいと思います。
この記事も、何かのきっかけになればと願っています。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。