衛生管理者の資格取得を検討していて、受験内容や勉強法などに不安を持っていませんか?
実は、合格基準などを調べず なんとなく参考書を選んで勉強を始めてしまうと苦労します。
せっかく勉強に取り組んでも効率が悪かったり、最悪の場合は不合格になるかもしれません。
- 衛生管理者の仕事内容
- 資格取得のメリット
- どうすれば衛生管理者になれるのか
- 試験の難易度
- 合格のための勉強法と参考書
この記事を読めば、効率よく衛生管理者に合格するポイントが分かります。
しっかりと衛生管理者について理解し、効率良く勉強してください。
参考書選びや勉強法は後半で解説していますので、衛生管理者に効率よく合格したいと考えている人は ぜひ最後まで読んでください。
衛生管理者とは

衛生管理者とは、労働安全衛生法により定められた国家資格です。
始めに、以下の3点について紹介します。
- 選任の義務
- 仕事内容
- 1種と2種の違い
順番に解説していきます。
選任の義務
常時50人以上が勤務する事業場では、1人以上の衛生管理者の選任が義務付けられています。
これは、労働安全衛生法という法律により定められています。
一定以上の事業場で必要とされるため、ニーズの高い資格と言えるでしょう。
仕事内容
週に1回以上職場を巡視し、設備や衛生状態についてチェックします。
衛生管理者の役割は、労働安全衛生法で定められています。
例えば、職場の電灯が明るすぎたり、換気が出来ていなかったり・・・
従業員の健康が損なわれる恐れがあるとき、改善するため行動します。
衛生管理者は、従業員の健康や衛生状態を保つ重要な役割を担っているのです。
1種と2種の違い
衛生管理者には、第1種と第2種があり、選任できる業種の範囲が異なります。
- 第1種衛生管理者は、すべての業種で選任可能
- 第2種衛生管理者は、一部の業種でのみ選任可能(金融業・サービス業など)
第1種は幅広い業種に対応できます。
後ほど解説しますが、第1種の難易度は第2種に比べて高いです。
衛生管理者資格の特徴
ここでは、衛生管理者資格の特徴を紹介します。
- 転職に有利
- 独立には向かない
それでは、資格の特徴を解説していきます。
転職に有利
衛生管理者の資格を所有していると、転職に有利になります。
50人以上の事業所は、1人以上の衛生管理者を設置しなければならないからです。
実際に、企業が衛生管理者を求人対象にすることもあります。
独立などには向かない
衛生管理者の資格は、独立には向きません。
理由は、比較的合格率が高く所持している人も多いからです。
どちらかと言えば、組織人として取得するようなイメージでしょうか。
企業によっては、資格手当などのメリットがあります。
衛生管理者になるには
ここでは、衛生管理者の受験に関する情報を紹介します。
- 試験に合格する必要がある
- 受験資格について
- 試験内容と受験料について
以下の記事で、受験申込みに必要な情報を確認してください。
順に解説していきます。
試験に合格する
衛生管理者になるには、 安全衛生技術試験協会が主催する試験に合格しなければなりません。
受験会場は、全国に8か所あります。
近くの会場で受験しましょう。
協会の公式リンクは、こちら
試験は、ほぼ毎週実施されているので、受験機会は非常に多くあります。
受験資格
学校を卒業後、労働衛生に関する一定の業務に従事した経験があることが条件となります。
必要な実務経験年数は、最終学歴により異なります。
最終学歴 | 必要な実務経験 |
大学、高等専門学校 | 労働衛生の実務経験1年以上 |
高等学校 | 労働衛生の実務経験3年以上 |
中学校 | 労働衛生の実務経験10年以上 |
受験の申込には、実務経験に従事した証明が必要です。
所属する会社に発行してもらいましょう。
協会の公式リンクは、こちら
試験内容、受験料
受験料は、1種・2種ともに6,800円です。
試験は、次の3分野より出題されます。
分野 | 特徴 |
---|---|
労働生理 | 中学校の理科で学ぶような内容 得点しやすい |
労働衛生 | 換気や照明など 比較的得点しやすい |
関係法令 | 法的な知識が問われる もっとも難しい分野 |
全問題60%以上の得点で合格です。しかし、3つの分野いずれかで40%以下の得点だと不合格となります。
苦手分野を作らないことが重要です。
衛生管理者の難易度

ここでは、衛生管理者の「合格率」と「難易度」について解説します。
決して、「手が届かない」資格ではありません。
合格率
衛生管理者の合格率は、国家資格の中では高いです。
第1種衛生管理者43.8%、第2種衛生管理者52.8%となっています。(2020年)
難易度は?
衛生管理者は、しっかり勉強すれば必ず合格できる資格です。
なぜなら試験が毎週のように開催されており、出題パターンが限られるからです。
過去問題集を解いていると、出題パターンが多くないことに気が付くでしょう。
しかし、受験者の半分が不合格になることも事実です。
テキストや過去問題集で、出題パターンを押さえて実力をつけましょう。
衛生管理者に独学で合格する勉強法
ここでは、具体的な勉強方法を解説します。
- 過去問題集とテキストで反復学習
- 独学にはユーキャンの書籍が最適
- ユーキャンをおススメする理由
効率的に勉強し、合格を目指しましょう!
過去問題集とテキストで反復学習
衛生管理者の受験には、テキストと過去問題集で反復学習することが有効です。
実際には、「過去問題集を中心に勉強し、分からなければテキストを読む」という勉強法が有効になります。
パターンを体に覚え込ませて、自然と解答できるようになれば合格確実です。
ユーキャンのテキストと問題集
おすすめするのは、ユーキャンのテキストと過去問題集です。
理由は、次の通りです。
- テキストと過去問題集がリンクしている
- 過去問題集が分野ごとに別れており、集中的に取り組むことができる
- 「よく出題されるパターン」、「ひっかけ問題」などの解説がていねい
テキストと過去問題集がリンクしている
テキストと過去問題集がリンクしていると、勉強の効率が上がります。
理由は、過去問題集とテキストを何度も行き来するからです。
以下のように、過去問題集に「テキストの〇章LESSON〇」と書いてあります。

テキストと過去問題集は、必ずリンクしているものを選びましょう。
過去問題集が分野ごとに分かれており、集中的に取り組むことができる
ユーキャンの過去問題集は、分野ごとに問題がまとめて出題されています。
集中的に取り組むことで、いつの間にかポイントが身につくのがメリットです。
「よく出題されるパターン」「ひっかけ問題」などの解説がていねい
ユーキャンのテキストや過去問題集では、試験を意識した解説が満載です。
間違いやすい箇所では、「よく出題される」や「ひっかけ問題」などの嬉しい解説もあります。

頭を整理するのに、非常に優れています。
まとめ
衛生管理者の受験内容や勉強法について、解説しました。
合格基準などを調べず なんとなく参考書を選んで勉強を始めてしまうのは、おすすめしません。
- 衛生管理者の仕事内容を確認すること
- 合格基準や出題分野について確認すること
- 効率の良い勉強法や参考書を探すこと
衛生管理者は、努力すれば必ず合格できる資格です。
しかし、受験者の半分が不合格なのも事実。
効率よく勉強しなければ、何度も受験することになります。
自分に合ったテキストや勉強法を見つけて、最短で合格しましょう!