はじめに
令和3年3月3日、田村憲久厚生労働相は新型コロナワクチンの優先接種の対象について、在宅系サービスの介護職も条件付きで含める意向を表明しました。

当初は、施設系の介護職のみ優先接種する方針でした。
条件付きとはいえ、在宅系も優先対象になったのはうれしいです。
では、条件とはどんなものでしょうか?
みなさん、こんにちは。
デイサービスで管理者をしている「ぽんてん」と申します。
当初、在宅系介護職はコロナワクチン優先接種から外されていました。
理由は、

在宅系のサービスは替えが利きますからね!
万一コロナ出たら、別の施設を利用してくださ~い!
というものでした。
しかし、ここに来て方針は一転。
在宅系介護職も、条件付きで優先接種を認められることに。
今回の記事は、「在宅介護職とワクチン」について書かれています。
それでは、今回のポイントです。
- 在宅系介護職は、当初「替えが利くから」と優先されていなかった
- しかし、厚労省が方針転換 ➡ 条件付きで優先接種を行うことに
- 条件とは、接種を受けた介護職はコロナ感染者の対応すること
- 結局は、自治体に丸投げ
- デイサービスは、優先対象外?

これまでにない非常事態ですから、方針が変わるのは仕方ありません。
しかし、厚労相の「在宅介護は替えが利く」コメントだったり、今回の条件付き優先接種を考えると…。
「私たち在宅系介護職は、あまり国に感謝されていないのかなあ」と思ってしまいます。
それでは、詳しく見ていきましょう!
田村厚労相のコメントについて
コメントの内容

上記でお話した通り、厚生労働省は在宅系介護職のワクチン優先を否定していました。
しかし、方針は一転。
令和3年3月、在宅系介護職へのワクチン優先接種を認めることに。
その際の田村厚労相の発言です。

(在宅系介護職のワクチン優先接種について)それぞれの自治体の判断になります。また、ワクチンを接種した介護職には、感染者にもご対応頂くことが前提になります。
皆さんは、このコメントを聞いてどのように感じられたでしょうか?
私には、次の様に感じました。
(在宅系介護職からのワクチン接種要望に対して)
「うるさいなあ、もう!それなら自治体で勝手に判断したら?
ワクチン打ってやるから、そのかわりコロナ感染者のところへ行けよ」

現在「クラスター感染の発生場所NO.1」は、介護施設です。
コロナ発生しても、事業継続しなさいと通達されています。
介護職への優先接種に、もったいぶった条件を付ける必要があるのでしょうか?
次章では、「ワクチン接種の優先条件」について見ていきます!
優先接種の条件

在宅系介護職の優先条件について、もう少し詳しく見ていきましょう。
厚生労働省はワクチン接種について、次の様に話しています。

(ワクチン優先接種に)自宅療養を余儀なくされる感染者・濃厚接触者に対し、直接的に対応する機会があると想定される介護職を新たに加えます。
「コロナ感染者や濃厚接触者に直接対応する介護職」というと、主には訪問介護でしょうか?
ケアマネジャーや福祉用具専門相談員、ショートステイも優先される予定とのことです。
やはり、デイサービスは除外されるのでしょうか?
方針転換の理由

当初は否定していた在宅系介護職のワクチン優先接種を認めた理由は以下の通りです。

病院のベッドがひっ迫していて、介護を受けながら自宅療養する人が増えてきます。
だから、在宅系介護職さんにもワクチンを優先しま~す。
(コロナ感染者に対応する人だけね)
それは正しいと思いますが、最初から予想出来たんじゃないですか・・・?
と思ってしまいますね…。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、「在宅介護職とワクチン」について見てきました。
それでは、今回のまとめです。
- 在宅系介護職は、当初「替えが利くから」と優先されていなかった
- しかし、厚労省が方針転換 ➡ 条件付きで優先接種を行う
- 条件とは、接種を受けた介護職はコロナ感染者の対応すること
- 結局は、自治体に丸投げ
- デイサービスは、優先対象外?
「在宅系介護職」にワクチンは接種しない!
と決めていた厚労省。
ところが、方針は一転。
コロナ感染者に対応することを条件として、優先が認められました。
しかし、厚労省のコメントには違和感があります。
「在宅サービスは替えが利く」や「コロナに対応する人のみに優先」などのコメントです。
クラスター発生件数NO.1は介護現場です。(自慢になりませんが)
しかし介護サービスは、コロナ発生後も事業継続を求められています。
求めるだけ求めておいて、ワクチン接種は条件付き。
厚生労働省は、本当に在宅系介護職を大切に思ってるんでしょうか?
少なくとも、田村厚労相のコメントからはその想いは感じられませんね。
ワクチンを優先してほしいから言っているのではありません。
「苦しい状況やけど、みんなで乗り切ろう!」と思いたいのです。
もう少し、配慮ある発言をしてもらいたいと思います。
皆さんは、どのように感じられたでしょうか?
是非、コメントいただければと思います。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。