アンケート調査について
みなさん、こんにちは。
デイサービスで管理者をしている「ぽんてん」と申します。
今回は、「介護施設へのアンケート調査」についてお話したいと思います。
介護施設には、年間を通じて多くのアンケート調査が届きます。
送付元は、厚生労働省や都道府県、市町村などです。
また、グループホーム協会などの組織団体や議員さんからも届きます。
管理者や事務の方が、一つ一つ丁寧に答えてくれているんですね。
(慣れている職員でも、回答に数十分は掛かります。)
アンケートは、悪くありません。
しかし、大きな問題があるのです。
それは・・・
国や都道府県が送付するアンケート内容は、だいたい同じ
なのです。
介護は人手不足と言われながらも、重複する内容のアンケート調査に時間を割かれているのです。
しかし、希望の光が差しました。
令和3年2月、河野太郎行政改革担当相が、
重複する内容のアンケート調査を統廃合する!
と発表したのです。
それでは、今回のポイントです。
それでは、詳しく見ていきましょう!
介護施設へのアンケート調査について

年間を通して、多数のアンケート調査が介護施設へ送られてきます。
送付元は、厚生労働省、都道府県、市町村や民間団体です。
アンケート調査自体は、現状の把握や改善を目指すためのもので悪くありません。
問題なのは、
厚生労働省や都道府県からのアンケート内容がほぼ同じこと
です。

アンケート?
そんなもん、2~3分で出来るんやろ?
そう思われるかもしれません・・・。
しかし、残念ながらそうはいきません。
回答する内容は、
- スタッフについて、「人数・職種・常勤or非常勤・勤務年数など」
- 利用者数について、「人数・介護度など」
結構なボリュームなので、慣れている職員さんでも数十分~数時間かかることもあります。
毎年、同じような質問内容のアンケートが情け容赦なく次々に送られてくるのです。
介護は人手不足と言われながら、行政に時間を取られているのです。
介護サービス情報公表システム

厚生労働省には「介護サービス情報公表システム」というのがあります。
これは、
「利用者や家族がインターネットを通じて、事業所の情報を見ることが出来る」
というものです。
事業所は、この情報公開システムへの入力が義務づけられています。
なんと、ここでもアンケート調査と同じ情報を入力しているのです!
まさに、何回同じこと言わすねん!
ということになります。
次章では、河野大臣の対応について見ていきます。
河野大臣の対応について

介護施設は、重複する内容のアンケート調査に回答しています。
しかも、送付元は厚生労働省や都道府県などの行政です。

それならアンケート内容を統一して、国や都道府県で情報共有すればいいじゃん!
という声が、河野大臣が組織する「縦割り110番」へ届きました。
さっそく河野大臣は行動し、以下の発表をしました。
- 介護施設に対して、利用者数やスタッフ数など重複する回答を求めていた
- アンケート内容と、「介護サービス情報公表システム」も重複
- 厚生労働省に対し、重複する内容を見直すよう指示した
- 2022年度から実施していく

複数のアンケート調査に答えてきましたが、やっと解放されますね!
今まで「おかしい」と思いながらも「仕方ない」と諦めていました。
河野大臣の手腕、すごいですね!そして速い!
次章では、「縦割り行政」について見ていきます。
「縦割り」とは

そもそも、なぜ重複するアンケート調査が行われたのでしょうか?
原因は、行政の「縦割り」にあります。
厚生労働省や都道府県に、
横のつながりがないため、アンケート内容が共有されていなかったんですね。
河野大臣の「縦割り110番」は、こうした問題を解決してくれます。

これを機会に、行政には横の連携を深めてほしいですね。
ちなみに、市町村からもアンケート調査きてます(汗)
筆者も毎年、同じ内容を5~6回は書いてますね。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、介護施設へのアンケート調査について見てきました。
それでは今回のポイントです。
【問題点】厚生労働省や都道府県などから介護施設へ、重複する内容のアンケート調査が送られている。回答に手数、時間を要している。
それに対する、河野大臣の発表です。
- 介護施設に対して、利用者数やスタッフ数など重複する回答を求めていた
- アンケート内容と、「介護サービス情報公表システム」も重複
- 厚生労働省に対し、重複する内容を見直すよう指示した
- 2022年度から実施していく
行政の「縦割り」が原因で、介護施設は同内容のアンケート調査に回答してきました。
きっと、みんなどこかで「おかしい」と思っていたはず。
筆者も、その一人です。
それが今回、河野大臣により改善されます。
「おかしいことを、おかしい」と言える私たちは幸せですよね。
政府や軍部に拘束されることはないのですから。
感謝すべきを感謝し、改善を止めずに進んでいきたいですね。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。