はじめに
介護人材不足は、深刻な問題です。
そこで、厚生労働省が思い切った施策を発表しました。
その施策とは、
「無資格の人が介護に転職すれば、20万円が貸付される」
というものです。
しかも、2年間働けば返済は不要というもの。
今回は、この制度について詳しく見て行きたいと思います。
この記事は、介護の仕事に興味を持つ人や、制度について知りたい方を対象に書かれています。
研修については、自治体などから補助が出る場合もあります。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 最大20万円貸し付けの制度について
- 貸し付けに必要な研修について
- 研修費用の補助について
- 介護は本当に「ロクでもない仕事」なのか
それでは、詳しく見て行きたいと思います。
制度の内容について
就労支援金最大20万円を支給(条件あり)


厚生労働省は、以下のことを発表しました。
コロナによる転職・失業者を介護へ結びつける狙いがあります。
人手不足解消の決定打となるか!注目したいです。
- 無資格の人が介護職になった場合、最大20万円を貸し付け
- 初任者研修など一定の研修が必要
- 2年間介護職として働いた場合、返済は不要
- 使用用途は不問
形としては「就労支援金」の貸付ですが、2年間働くと返済不要。
国は、介護ウェアや引っ越し資金に使って欲しいと話しています。
詳細な使用用途は不問です。
実質のところ、支給と言っても差し支えありません。
では、次の章で「研修」について詳しく見て行きたいと思います。
貸し付けには、初任者研修が必要


厚生労働省は、制度活用には「初任者研修」等が必要と発表しました。
ここでは、初任者研修についてお話します。
初任者研修の内容を、以下にまとめます。
- 130時間の講義を受講
- 座学・実技もあり(移乗・オムツ交換の仕方など)
- 最後に確認テストがあるが、真面目に受講すれば合格できる
- 費用は8~11万円(補助制度あり)
- 訪問ヘルパーとして、利用者さん宅を訪問できるようになる
自治体による補助や、教育訓練給付金の対象になる場合があります。
市区町村や、ハローワークなどに問い合わせることをおススメします。
また、失業中の方は、ハローワーク経由で無償となる場合があります。
制度化は来年度を目指す


厚生労働省は、来年度の制度化を目指すと発表しています。
良い制度は、一日も早く実施してもらいたいですね。
これまでに、介護経験者や資格保持者が復帰する場合、資金を貸し付ける制度はありました。
しかし、無資格者を対象とするのはこれが初めてです。
効果があることを期待しましょう!
次の章では、制度について考えてみたいと思います。
制度について考える

今回の制度の目玉は、ズバリこれです!
コロナウイルスによる失業・転職者を介護が受け皿となれるか。
コロナウイルスによる失業者は、6万人を突破したと言われています。(令和2年10月)
政府としても、人材不足の介護業界とマッチングしたいところでしょう。
介護に興味を持つ人が、一人でも多くドアを叩いてくれたら・・・。
次の章では、介護は本当に「辛いだけの仕事」なのかを考えます。
介護は本当に「ロクでもない」仕事なのか?

介護は、ブラックな仕事だ。
そう思っている人も多く居られます。
しかし、本当にそうなのでしょうか?

介護は、大変な仕事です。
でも、資格を取得してステップアップすることが可能です。
ここでは、介護の良いところを見て行きます。
介護がまんざらでもない理由は、次の通りです。
- 資格を取得してステップアップできる
- 資格手当がもらえる
- 制度ビジネスであり、大幅なアップも見込めないがダウンも無い
- 国が介護職の処遇(給与)を改善しつつある(介護職員処遇改善加算など)
- 前職の経験を活かしやすい
給与は低いかもしれませんが、資格や役職があれば手当が付きます。
国が介護報酬を定めているので、大幅な給与アップは見込めません。
しかし、コロナや不景気にも影響されにくい業種です。
「年収が去年の半分になってしまう」ことは、まずありません。
また、前職での経験が活かせることが必ずあります。
筆者は、塾の講師をしていました。
今では、初任者研修の講師をすることもあります。
また、前職で動画編集をしていたスタッフがいます。
そのスタッフは、敬老イベントなどでスライドショーなどを作成し絶賛されています。
きっと、あなたの経験も活かすことが出来ます!
最後に

いかがでしたでしょうか?
今回は、無資格者が介護職になると最大20万円が貸し付けされる新施策について見てきました。
コロナウイルスによる失業・転職者の中には、介護に興味を持つ人も居るはずです。
そういう方を対象に、今回の施策が決定打となるかに注目です。
新施策の特徴は、以下の通りです。
- 無資格の人が介護職になった場合、最大20万円を貸し付け
- 初任者研修など一定の研修が必要
- 2年間介護職として働いた場合、返済は不要
- 使用用途は不問
また、介護はブラックだと思っている方も多く居られます。
以下の介護の良い点をご覧ください。
- 資格を取得してステップアップできる
- 資格手当がもらえる
- 制度ビジネスであり、大幅なアップも見込めないがダウンも無い
- 国が介護職の処遇(給与)を改善しつつある(介護職員処遇改善加算など)
- 前職の経験を活かしやすい
介護は、確かに厳しい仕事ですが良い点もあります。
そういった点も踏まえて、介護と向き合っていただきたいと思います。
中には、
「最近、介護に就職したばかりで損をした~!」
と思っている方もいるかもしれません。
しかし、他の人より早くスタート出来たのです。
しっかりステップアップして、豊かな人生を歩んでいきましょう!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。