皆さん、こんにちは。
前回は、デイサービスの職員さんがどのような仕事をしているかをお話しました。
今回は、グループホームの仕事がどのようなものかをお話したいと思います。
簡単に自己紹介をします。
介護界に入って約10年です。今はデイサービスの管理者兼施設長をしています。
デイサービスに加えて訪問介護とグループホームを経験しています。
これから介護の仕事をしたいと思っている方の参考になればと思います。
グループホームって、どんなところ?
グループホームは、利用者さんが9名います。
認知症と診断された方が利用者さんです。
軽度な方から、重度の方も居られます。
スタッフは、日中2~3名・夜間1名です。
これを1ユニットと数えます。
ほとんどのグループホームは、このユニットを2つ持っています。
基本的には、利用者さんとスタッフはどちらかのユニットに固定することになっています。
「行ったり来たり」しません。
つまり、9名の利用者さんに特定のスタッフが関わることが出来る!
「かなりきめ細やかなケアを提供できる環境」と言えます。
グループホームは、こんな人におすすめ!
こんな人におすすめ!
- ゆっくりと利用者さんに関わりたい
- こじんまりした雰囲気の施設で働きたい
- スタッフ人数が少ない方がいい
- 夜勤にも興味がある
9名の利用者さんという数は、正直かなり少ない人数です。
大型の施設だと、数十人の利用者さんを数名の介護スタッフでケアします。
それに比べると、かなりゆったりしていると言えます。
スタッフ数も、多くても3人程度なので連携はとりやすいです。
夜勤は、正職員であれば入らないといけないですが、パート職員なら入らなくてもよいかもしれません。
夜勤はスタッフ1人なので大変な日もありますが、当然夜勤手当が出ます。
グループホームの、ここが大変!
- 利用者さんが少数なので、その分深い(深すぎる)
- 性格の合わないスタッフと「2人きり」がある
- いつ来ても、顔ぶれが同じ感じ
- 夜勤の日によっては、めっちゃ大変
- 「看取りケア」が大変
ここは、かなり重要です。
グループホームは、関わる人数が全体的に少ないです。
深く利用者さんに関わる分、精神的に重くなる時があります。
ちなみに、デイサービスだと夕方にはみんな家に帰られます。
グループホームは、24時間365日ここに居られます。
この違いは大きいです。
悪く言えば「いつも代わり映えしない環境」と言えます。
次に、スタッフは、2人で動く時間帯が多いです。
あまり性格が合わない人とコンビになると・・・。
もちろん、性格の合う人であれば楽しく仕事が出来ます。
「看取りケア」とは、その名の通り施設で最期を看取ることです。
ご家族が病院でなく、グループホームでの最期を希望されることも増えています。
主治医や、ご家族と連携を取るので心配はありません。
介護職として、出来るケアを提供します。何も恐れることはありません。
しかし、最後を看取ることへの精神的プレッシャーはあります。
それを乗り越えた後に、素晴らしいことが待っているんですがね。
まとめ
グループホームは、利用者さんもスタッフも少人数です。
なので、「こじんまりしたメンバーで働きたい!」という方には、持ってこいの環境と言えるでしょう。
逆に、「毎日、新鮮な雰囲気で働きたい」「たくさんの人と関わりたい」と思う方には苦痛に感じてしまうこともあるかもしれません。
僕も、グループホームでの勤務経験があります。
そこから思うことは、
「利用者さんや認知症のことを深く知ろうと思ったら、グループホームが一番」
ということです。
じっくり、しっかりケア出来るので自分が得るものも大きいと思います。
新鮮味に欠けると言いましたが、部署異動もあります。
「深く利用者さんと関わりたい!」と思う方におススメします!
この文章を読まれた方が、グループホームに興味を持って頂ければ嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。