これから管理職やリーダーを目指す方へ~介護職で出世するメリットとデメリット~

人間関係

前回、「介護職で出世するために必要なこと」について書かせて頂きました。

 

ちなみに、ここでの「出世」とは管理者やリーダーになることです。

 

今回は、「介護職で出世するメリット・デメリット」について考えてみたいと思います。

 

この記事は、管理者やリーダーを目指している方や、もうすでになっている方を対象に書かれています。

 

この記事を読むと、次の事が分かります。

 

  • 介護職で出世するメリットとデメリット

  

結論は次のとおりです。

 出世するメリット

  • 自分の強みを発揮しやすい
  • 給与が上がる
  • 管理職として一目置かれる
  • 他の管理職との交流が楽しい 

 

 デメリット

  • 仕事量が増える
  • 休日にも電話が掛かってくる
  • 何でも屋になってしまう

 

ただ、世の中には「出世」を希望していない方も多く居ます。

 

子育てや副業、その方のポリシーなど・・・。

 

出世が一番!というつもりは全くありません。

 

これから管理者やリーダーを目指す方の参考になればと思い書いています。

 

それでは、詳しく見て行きたいと思います。

 

 

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出世するメリット

それでは、介護職で出世するメリットについて4つを挙げたいと思います。

 

自分の強みを発揮しやすい

管理者やリーダーになると、ある程度自分のペースで仕事に取り組むことが出来ます

 

事務作業やスタッフの采配など、自身の腕の見せ所です。

 

PC作業が早い人、文章を書くのが上手な人、来客や電話対応を丁寧に行う人など・・・。

 

特に、介護職は転職を経験している人も多くいます。

 

前職でのスキル(自分の強み)を発揮するチャンスです。

 

筆者は介護職になる前に、塾の講師や営業職を経験しています。

 

人前で話したり、事業所を訪問したりするのに抵抗はありませんでした。

 

自分で言うのも何ですが、むしろ得意です。

 

管理者やリーダーになると、今までより経験やスキルを発揮するチャンスが格段に増えます。

 

給与が上がる

介護職で、給与アップを目指す方法は限られています。

 

定期昇給、資格手当、役職手当など・・・。(残業手当などは省きます)

 

個人的には、資格を取得し手当をもらうのをお勧めします。

 

その理由は、

 

「同じ仕事をしていても、資格手当はもらえるから」です。

 

特に、介護福祉士がそれに当たります。

 

私は、資格取得に迷う人が居れば必ず「その言葉」で勧めています。

 

少し本題とずれてしまいましたが、「役職手当」も非常に大きいです。

 

ただ、後に管理者になるデメリットをお話しますが、仕事量に見合ったものかどうかは・・・といったところです(泣)

 

ちなみに、筆者の法人の役職手当はすごく安いです。

 

しかし、残業代が発生するので「仕方ないか・・・」と思っています。

一目置かれる存在になれる

法人に「自分」を大切にさせるには、どうすればいいと思いますか?

 

それは、法人に「自分へ投資させる」ことです。

 

管理者やリーダーになる為には、内外の様々な研修を受けます。

 

これは、法人が「自分へ投資」してくれているということです。

 

法人からすれば、

 

ここまで成長させるために、多くの時間やお金を投資してきた。辞めさせたくない!

 

となるわけです。

 

管理者やリーダーに限らず、この考え方は重要です。

他の管理者との交流が楽しい

管理者やリーダーは、多くの悩みを抱えています。

 

その悩みの中には、チームスタッフへ相談出来ないこともあります。

 

しかし、他部署の管理者やリーダーであれば気軽に話せるかもしれません。

 

もちろん、個人情報は守らなければいけませんが・・・。

 

思いもよらない解決法を教えてくれたりするかもしれません。

 

また、こちらの悩みなどを聴いてもらうだけでもスッキリする場合もあります。

 

私は、他部署や他事業所との交流は非常に大切だと考えています。

 

そういった交流の中に、自分が成長するヒントがあります。

 

「こんなスゲエやつがいるなんて、ワクワクすっぞ!」

 

みたいな感じでしょうか。

 

そういう人達に出会い、どんどん刺激を受けていきましょう。

 

出世するデメリット

「いいこと」があれば必ず「よくないこと」もあります。

 

ここでは、「出世することによるデメリット」を3つ挙げたいと思います。

 

仕事量が増える

管理者やリーダーになると、当然仕事量が増えます。

 

「任される仕事」が増えるのです。

 

実績処理やシフト作成、家人やケアマネジャーとの連絡などが挙げられます。

 

当然、大変な仕事ではありますが部署運営のための重要な仕事です。

 

誇りを持って取り組みましょう。

休日でも連絡が来る

これも介護職に限ったことではありませんが、管理者やリーダーになると休日にも電話がよく掛かります

 

急なスタッフの休みやサービス中の事故など、スタッフが報告してくれるのです。

 

翌日の処理でも良いものはさておき、中にはすぐに駆けつけなければならないケースもあります。

 

私が以前グループホームの管理者をしていた時は、休日でも出勤することが多かったです。

 

利用者さんの急な体調変化や、事故の発生などが原因です。

 

デイサービスに比べて、施設系はこのケースが多いかもしれません。

 

悪名高い転送電話

事業所は、「転送電話」を管理者やリーダーに持たせる傾向にあります。

 

要するに、営業時間外の問い合わせなどに対応しなければならないのです。

 

幸い、私の部署には転送電話はありません。

 

以前持っていたことがありますが、利用者さんからの問い合わせが多いです。

 

中には、「転倒して動けないから助けに来て!」みたいなものもありました。

 

「いつ電話が掛かってくるか分からない」プレッシャーの元、休日を過ごさなければなりません。

 

事業所によっては、転送電話を持つことで「手当て」が発生するところもあります。

何でも屋にならなければならない

スタッフの退職による人員不足など、事業所に問題が起こった時・・・

 

法人は人員補充などの対策を行います。

 

しかし、「すぐ」にという訳にいきません

 

そのような時、どうするか?

 

管理者やリーダーが何とかするしかありません。

 

特に管理者を長くやっていると、他部署のフォローも行う時があります。

 

筆者にもその経験があります。

 

他部署の管理職が、寿退社をしたのですが後任が育っていませんでした。

 

そこで、筆者が管理業務を兼務しました。

 

後任が育つまでの1年間、本当に忙しかったです。

 

このように、管理者やリーダーは「何でも屋」の動きを求められる時があります。

 

中には、「法人にいいように使われている」と揶揄する人も居ます。

 

しかし、自分に学ぶ気持ちがあれば「得られるもの」も大きいはずです。

 

真剣に取り組めば、スタッフからも信頼されます。

 

スタッフから信頼されることは、管理者やリーダーを務める上で最も嬉しいことです。

まとめ

今回は、介護職で出世するメリットとデメリットについて考えてみました。

 

働き方は、人それぞれです。

 

出世が一番とは、私も全く思いません。

 

しかし、もしあなたが「やってみよう」と少しでも思うのならチャレンジすることをおススメします。

 

大変な仕事ですが、そこからしか見えないものがあります。(私の場合は、「スタッフに対する感謝の気持ち」でした)

 

そして、それは自分の成長に繋がります。

 

一度やってみて、合わなければ一般職に戻ればいいのです。

 

是非、チャレンジしてみてください。

 

それでは、介護職で出世するメリット・デメリットについてもう一度おさらいしておきます。

 出世するメリット

  • 自分の強みを発揮しやすい
  • 給与が上がる
  • 管理職として一目置かれる
  • 他の管理職との交流が楽しい 

デメリット

  • 仕事量が増える
  • 休日にも電話が掛かってくる
  • 何でも屋になってしまう

 

今回は、以上です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。