はじめに
皆さんは、「仕事を辞めたい」と思ったことはありますか?
ちなみに筆者は何度もあります(泣)
どんなに順調に働いていても、一度くらいは「辞めたい」と思った経験があるのではないでしょうか。
今回の記事は、次のような人を対象に書かれています。
- 介護職に就いていて、他施設への転職を考えている人
- 他の人が、どんな悩みを抱えているか知りたい人
「こんな悩みは自分だけじゃないのか?」「他の施設はもっといいはず!」
こういう風に思っている方も居られるかもしれません。
ブラック企業は、即立ち去るべきです。
しかし、どこへ行っても「嫌なこと」や「納得の行かない」ことは必ずあります。
この記事を読むと、次の事が分かります。
- 介護職でよくある退職の理由
- どこまで我慢してみるべきか
結論として、「よくある退職の理由」は次の通りです。
- 上司と合わない
- 給与が低い
- 正職員になれない
- やりたい仕事が出来ない
それでは、詳しく見て行きたいと思います。
介護のよくある退職の理由
上司と合わない
尊敬できる上司と共に仕事をして、自分自身が成長する。
そして、学んだことを後輩たちへアウトプットする・・・。
これが、本来の理想です。
しかし、尊敬できる上司ばかりではありません。
例えば、こういう上司の元で働くのは非常に厳しいです。
- 話を聴いてくれない
- 悪いところだけに注目する
- 他の職員と比較される
何か失敗をしたときなど、頭ごなしに怒られ、こちらの言い分は全く聴いてくれない。
人の悪いところだけを指摘して、良いところや上手くいった事を褒めてくれない。
「○○さんは、1か月で出来たのに、あなたは・・・」と比較される。
筆者が入社したころ、実際に経験したことです。
10年前ほどのことです。
今なら、「パワハラ」になるのかなあと思います(泣)
とても怖い上司でしたが、良いところもある方だったので「退職」まではしませんでした。
また、退職しなかった理由がもう一つあります。
筆者は、その「怖い上司の上司」には優しくしてもらっていました。
今では、その方が直属の上司です。
「辞めなくてよかった」と、今では思っています。
たとえ直属の上司と合わなくても、他部署の上司などに目を掛けられていれば我慢してもいいかもしれません。
いつか、あなたを引き上げてくれる可能性があります。
もちろん、パワハラ・モラハラ上司ならすぐに行動を起こしましょう。
給料が低い
この前、ツイッターで、
「介護職で年収600万円以上の人は居ますか?」
という質問を見掛けました。
多くの人が返信していましたが、ほとんど該当は無さそうでした。(経営者や長年勤務している方を除く)
都市部と地方都市では、事情が異なりますし単純比較は出来ません。
「管理者で残業を結構していて年収400万円代」の方が多数という印象を受けました。
少し話が脱線しましたが、ここ数年で介護職の給与は上昇していると思います。
筆者が介護職に就いて10年になります。
当時と比較して、かなり給与は上がりました。
その原因は、以下にあります。
- 基本給のベースアップ
- 資格手当(ケアマネ)
- 役職手当(管理者)
- 介護職員処遇改善加算による一時金
この中で、最も影響が大きいのは、
介護職員処遇改善加算による一時金です。
一時金は、「介護福祉士の割合や職員の離職率の低さ」などを理由に、利用者さんから加算を頂く仕組みです。
当然、利用者数や事業所の職員数次第で、いくら貰えるか変化します。
ただし、これは事業所が算定するものなので、中には「一時金」を貰えない事業所もあります。(10%の事業所が算定していないというデータがあります)
これは、事業者が算定しなければ、個人がいくら頑張っても貰えないお金です。
今後も、一時金を算定する予定が無い事業所であれば、退職を検討するべきかもしれません。
正職員になれない
「どうせ働くなら、正職員として勤務したい!」
そう思う方も多いかもしれません。
施設によっては、正職員になる要件があります。
- 社内のテストに合格する
- 介護福祉士の資格を所有している など
筆者がグループホームの管理者をしている時のことです。
正職員と同じ仕事をこなし、夜勤もしているのに「フルパート職員」という方が数名居られました。
本部へ掛け合い、全員正職員になって頂きました。
この時は、たまたま全員が正職員になれましたが、タイミングや法人の経営状況も左右します。
しかし、一番大切なのは、
「自分が、会社にとって必要とされる人間である」ことだと思います。
「求められた仕事をこなす」「資格を取る」「夜勤ができる」「部署異動を引き受ける」など。
会社の言いなりになるという意味ではありません。
「会社が困っている時に、助ける」こういう気持ちも大切だと思うのです。
筆者が一番おススメしたいのは、「資格取得」です。
自分のレベルも上がるし、いざ転職という時も心強い味方になります。
悩んでいるなら、資格取得!
これが最も早く前に進める方法かもしれません。
やりたい仕事が出来ない
「本当はデイサービスで勤務したいけど、グループホームへ異動になってしまった。」
こういう思いを持ちながら勤務する人も居るかもしれません。
法人の都合もあるでしょうし、すぐには聞き入れて貰えないかもしれませんが「異動願い」を提出し、前向きに意思を伝えましょう。
「希望を聴いてもらえなければ、私退職します!」
みたいな人も居ますが、あまり強い言い方はお勧めしません。
職員は、「法人に大事にされる」方が絶対に得です。
「あと1年で異動させて貰えませんか?」など、提案の形で交渉するのもいいかもしれません。
法人だって、人間です。(人だけに・・・)
「恩を売れば、恩で返ってくる!」
(「大事なのは感謝と恩返しだ!」と有名な半沢直樹さんも言っています)
そう信じたいですね。
どこに行っても、「学ぶ姿勢」を持っていると全てが「教科書」です。
もし約束が守られない時は、転職も検討してもいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、介護職で「辞めたい!」と感じる理由4つについて見てきました。
4つの理由は以下の通りです。
- 上司と合わない
- 給与が低い
- 正職員になれない
- やりたい仕事が出来ない
「こんな悩みは自分だけじゃないのか?」「他の施設はもっといいはず!」
誰でも、そう思うことはあります。
しかし、嫌なことがある度に転職していては、いつまで経っても望む仕事は出来ません。
現在の自分に「力」が足りないのであれば、法人に自分の「力」を見せつければいいのです。
その手段として、おススメなのは「資格取得」です。
転職したいときに強力な武器になってくれます。
どこに行っても通用する力があれば、一か所の事業所にしがみつく必要もありません。
今より良い条件で、転職できるかもしれません。
でも、出来れば同じ法人で勤めたい・・・。
そういう時には上司や法人の希望を聞き入れ、良好な関係を築こうとする姿勢も大切です。
それでも、こちらの希望を聴いてくれない法人なら、見限るべきかもしれません。
また、介護職員処遇改善加算を取得していない法人に勤務している方は要注意です。
同じ仕事をしていても、年間数十万円単位で収入が変わってきます。
事業所に、取得を依頼してみましょう。
最後に、一番大切なのは「どこに行っても通用する力」です。
自分を成長させて、「法人に自分を大切にさせる力」を手に入れましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。