地域住民との避難訓練が義務に!?~運営基準改正で「地域との連携強化」がマスト~

雑記・ニュース
スポンサーリンク

はじめに

 

ぽんてん
ぽんてん

2021年4月の介護報酬改正で、通所介護の運営基準を見直すと発表がありました。事業所と地域の連携に関する規定が増えるとのことです。

 

今回の運営基準改正では、次の2点がポイントとなります。

  

  • 災害時の対応
  • 地域との交流の深化
厚生労働省は、次のことを言っています。
 
 
厚生労働省
厚生労働省

地域と事業所が交流していれば、災害時に協力体制がとりやすいです。

だから、ふだんから仲良くしてくださいね。

 

実際に、地域と事業所が交流するメリットは多くあります。

 

今回の記事では、次のことを中心に書いています。

 

  • 2021年4月の運営基準改正で求められる「事業所と地域」の在り方
  • 地域とつながるコツ4つ(運営推進会議、地域行事、ボランティア、スタッフ)

筆者はこれまで、地域行事への参加などを積極的に行ってきました。

 

何か一つでも皆様のご参考になればと思います。

 

それでは、詳しく見ていきたいと思います。

 

運営基準改正2つのポイント

 

ぽんてん
ぽんてん

2021年4月の介護報酬改定で、「事業所と地域」の規定が増えます。

ポイントになるのは次の2つです。

それでは、順に見ていきましょう!

災害対応について 

 

 

 

新しい運営基準は、つぎの内容です。

 

   

基準省令
指定通所介護事業者は、訓練の実施にあたって地域住民の参加が得られるよう連携に努めなければならない。

  

厚生労働省は、こういう事を言っています。

 

厚生労働省
厚生労働省

通所介護が避難訓練を実施する時には、地域住民にも参加してもらえるよう努力してくださいね~!

 

定期的に行う避難訓練で、地域住民に参加してもらう努力義務が追加されます。

 

地域の手助けがあれば、スムーズな避難が可能になります。

 

しかし、あくまでも努力義務なので「必ず」ではありません

 

ぽんてん
ぽんてん

非常時には施設が避難所としての役割を果たすこともあります。

地域の高齢者や障害のある方を施設が受け入れることもできます。

デイ「柱」
デイ「柱」

私の勤務するデイは、「福祉避難所」になっています。

非常時には、高齢者や障害のある方を受入れています

ぽんてん
ぽんてん

地域と施設が協力すれば、お互いにメリットが生まれるのですね!

これぞ、理想の形と言えるでしょう。

 

次の章では、もう一つのポイント「交流の深化」について見ていきましょう!

 

交流の深化

 

もう一つの運営基準は、つぎの内容です。

 

指定通所介護事業者は、その事業の運営にあたっては、地域住民、またはその自発的な活動との連携・協力を行うなど、地域との交流に努めなければならない。

 

厚生労働省
厚生労働省

地域密着型デイには既にお願いしていたんだけど、4月からは通常規模や大型規模のデイも「地域交流」してね~。

ぽんてん
ぽんてん

地域密着型デイサービスは、半年に1回程度「運営推進会議」を開くことが義務づけられています。

介護スタッフ
介護スタッフ

運営推進会議って、どんなことをするのですか?

ぽんてん
ぽんてん

地域、行政、事業所のメンバーが集まります。

毎回テーマを決めて話し合います。

「災害時の連携確認」「感染症予防」などが多いですね。

私は5年ほど続けていますが、地域や行政との繋がりは強くなりました

介護スタッフ
介護スタッフ

なるほど!

それって、今回の運営基準の目標と一致しますね!

4月からは、通常規模や大型規模のデイサービスにも「運営推進会議」開催が義務になるのでしょうか?

ぽんてん
ぽんてん

今回の発表では、運営推進会議については書かれていません。

でも、開催が義務化される可能性はありますね。

介護スタッフ
介護スタッフ

そうですか!

とてもいいことだから、全てのデイサービスで会議が行われるといいですね!

 

そして、厚生労働省はこうも言っています。

 

厚生労働省
厚生労働省

事業者さんは、地域に開かれたサービス運営してくださいね!

高齢者の方は、地域交流することで「ずっと元気」でいられますから~!

ぽんてん
ぽんてん

高齢者の方にとって、自宅や地域は特別です。

私たち事業者は、「高齢者が地域交流できる機会」を提供していく義務があるのですね。

 

次の章では「地域とつながるコツ」について見ていきましょう!

地域とつながるコツ4つ

今後ますます、事業所と地域の関係は深くなることが求められます。

 

筆者はこれまで、地域行事へ様々な形で関わってきました。

(敬老会や球技大会の救護、福祉講演会など・・・)

 

そこで、「地域とつながるコツ4つ」についてお話します。

 

少しでも参考になればと思います。

運営推進会議のつながりを活用する

   

地域密着型の事業所には、「運営推進会議」の開催が義務とされています。

 

「運営推進会議」のメンバーには、自治会長や民生委員などがいます。

 

運営推進会議を開催している事業所なら、この繋がりを活用しない手はありません。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

うちの事業所は、「運営推進会議」やってません・・・。(泣)

大丈夫です。

他にも手段はありますので、下記をご覧ください。

 

地域行事に参加する

 

   

ぽんてん
ぽんてん

地域とのつながりを作るには、「地域行事」に参加するのが一番です。

球技大会や、敬老会の救護係として参加しています。

介護スタッフ
介護スタッフ

球技大会があるんですね!

他には、どんなものがありますか?

ぽんてん
ぽんてん

福祉講演会で講師をしたこともあります。

公民館で「体操のお兄さん」をすることもありますね!

介護スタッフ
介護スタッフ

地域とのつながりは、バッチリですね!

ぽんてん
ぽんてん

しかし、今はコロナ禍です。

去年は、ほとんどの行事が中止でした。

早く収束してほしいですね。

 

地域行事を通じて交流を行うには、もう少し時間が掛かりそうですね。

ボランティアさんと交流する

ボランティアさんと交流することも、地域とのつながりです。

 

特に、演奏や舞踊などのボランティアさんは発表の場を求めています。

 

練習のための場所を貸出しすることも、大変よろこばれます。

 

しかし、現在はコロナ禍であり非常に難しい状況となっています。

 

地元スタッフに紹介してもらう

 

  

スタッフの中には、近所にお住いの方もおられると思います。

 

筆者の施設では、厨房やクリーンスタッフさんが「地域の顔」だったりします。

 

ぽんてん
ぽんてん

スタッフから「地域の情報」を聞くこともあります。

「灯台下暗し!」ですね。

だからこそ、スタッフを大切にしなければなりません

 

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、2021年4月の運営基準改正で見直される「地域とのつながり」について見てきました。

 

それでは、今日のおさらいです。

 

今回の運営基準改正では、次の2点がポイントとなります。

 

  • 災害時の対応
  • 地域との交流の深化

災害時に地域との連携がとれるように、ふだんから交流することが求められています。

 

避難訓練で、地域住民に参加してもらうことも努力義務となります。

 

これまでは地域密着型サービスのみが「運営推進会議」を開催していました。

 

今後は、通常規模や大型デイサービスにも開催が義務となるかもしれません。

 

今回は、明記されていないので4月の発表を待ちましょう。

 

そして、「地域とつながるコツ4つ」です。

 

  • 運営推進会議のつながりを活用する
  • 地域行事に参加する
  • ボランティアさんと交流する
  • 地元スタッフに紹介してもらう

コロナ禍で、地域行事やボランティア活動は厳しい状況です。

筆者の事業所では、運営推進会議でさえも中止となっています。

非常時の連携を確認する貴重な場なので、とても残念です。

行動が制限されますが、今出来ることをやっていくしかありません。

地元スタッフを通じて、地域とのつながりをスタートするのも有効です。

一日も早くコロナが収束することを心から願っています。

今回も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。