100年前の「スペイン風邪」から学ぶ~いま私たちにできることは?~

歴史

 

介護スタッフ
介護スタッフ

コロナウイルス感染がまた増えてきたね。

海外からまた変異株が入ってきているらしいし・・・。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

「ラムダ株」だったかな。

ワクチンの有効性も、未確定らしいね。

ますます出口が見えない・・・。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

こんなこと初めてだ・・・。

どうなっちゃうんだろう、この先。

 

 

皆さん、こんにちは。

 

初心者ケアマネの「ぽんてん」です。

 

ワクチン接種で落ち着くはずだったコロナウイルスですが、ここにきて感染爆発

 

先が見えない状況に、誰もが不安を抱えています。

 

筆者を含め、在宅介護者の多くはワクチン接種すら完了していません

 

 

 

ぽんてん
ぽんてん

今回のテーマは、100年前に大流行した「スペイン風邪」です。

今さら!と思われるかもしれませんが、現在と共通する点が多くあります。

筆者なりに「スペイン風邪から学ぶこと」を考えてみました。

ぜひ最後まで、お付き合いください。

  

 

 

それでは最初に、今回のポイントと結論です。

 

今回は大きく、「国民の反応」「政府の対応」「私たちにできること」3つについて考えます。

 

今回のポイント
  1. スペイン風邪は全世界で5億人に感染し、5千万人が死亡
  2. 当時の日本(大正時代)で、マスクの高騰や休校、医療崩壊など現代と酷似
  3. 外国はロックダウン的な対応も、日本政府は柔和政策
  4. ワクチン開発競争がすごかった

 

  

結論:いま私たちにできること

みんなが心をひとつにすること

 

 

それでは、詳しく見ていきたいと思います。

 

スペイン風邪の拡大

 

 

1918年~20年に感染拡大したスペイン風邪は、正式には「スペイン・インフルエンザ」と呼ばれています。

 

「風邪」と呼ばれていましたが、実際には「インフルエンザ」だったのです。

 

全世界で5億人が感染し、5千万人以上が死亡したと言われています。(諸説あり)

 

日本でも、50万人以上の方が亡くなったとされています。

 

ここまで拡大した理由は、第一次世界大戦です。

 

戦地で感染した兵士たちが、国元に帰り拡大したという形です。

 

当時の日本は、大正時代です。

 

主要港から侵入したウイルスは、列車などを通じて地方へ拡大したのです。

 

次章では、「日本国民の反応」について見たいと思います。

 

 

当時の国民の反応は

 

 

スペイン風邪が大流行した当時、日本は大正時代でした。

 

工場などで「クラスター感染」が起こります。

 

マスクの高騰や学校の休校もあったようです。

 

そして、医師や看護師が不足する「医療崩壊」も起こっていました。

 

心温まるエピソードも

スペイン風邪が大流行する中、温かいエピソードもあったようです。

 

当時、マスク不足が深刻になっていました。

 

そこで、女学生たちがマスクを手作りし無料配布したというエピソードが残っています。

 

また、当時の日本は現在のように「国民皆保険制度」ではありませんでした。

 

医療費は高く、今の様に早いうちからお医者さんに診てもらうのは稀でした。

 

そこで、低所得者向けに行われたのが、

 

「夜間のワクチン無料接種」です。

 

弱者と呼ばれる人たちへの支援が実施されていたんですね。

 

当時の政府対応は

 

 

スペイン風邪が大流行を見せる中、日本政府はどのような対応を見せたのでしょうか。

 

参考までに、欧米諸国は・・・

 

「外出禁止!!」

 

などの強硬姿勢を取っていました。

 

これは「ロックダウン」など、現代諸外国のコロナ対策に通じるところですね。

 

では、一方で日本政府(大正時代)の対応は・・・

 

なんと、柔和政策をとっていました!

 

ポスターなどで注意喚起を促していたのです。

 

こんな感じです。

 

「右から読み」が、当時を感じさせます・・・

 

ちなみに、現代のポスターです。

 

「萌え」な感じ。くっ、嫌いじゃない・・・

 

大正時代の政府は、強硬姿勢をとりそうなイメージですが・・・

 

大正時代といえば、「大正デモクラシー」ですね!

 

民主化の機運が高まっていたのです。

 

これが第2次世界大戦下であれば、話は違ったかもしれませんね。

 

ぽんてん
ぽんてん

大正時代も現在も、政府はよく似た政策をとっていたのですね。

「今の日本政府は、生ぬるい!」

と感じていた筆者には意外でした。

 

当時のワクチンは?

 

 

スペイン風邪が大流行した大正時代、日本ではワクチン開発競争が繰り広げられました。

 

北里柴三郎など民間研究所と、国立の伝染病研究所がしのぎを削っていたようです。

 

しかし、当時の研究は「細菌レベル」のもの。

 

ウイルス研究までは進歩しておらず、決定的な切り札には至らなかったようです。

 

大きさで言うと、

 

「 細菌 > ウイルス 」

 

であり、当時の研究では「細菌レベルの大きさ」までしか見えなかったようです。

 

まとめ:スペイン風邪の教訓をどう生かすか

 

 

これまで見てきたように、大正時代と現在の状況は酷似しています。

 

筆者なりの結論として、

 

政府や官僚を批判しても、何も変わらない

 

ということです。

 

与党とか野党とか、若いとか高齢とか、外国人とか日本人とか・・・

 

関係なくないですか?

 

ちなみに、今巷で話題の小説があります。

 

「もしも徳川家康が総理大臣になったら」です。

 

題名だけで美味い酒が飲めます

 

 

小説の中で、北条政子は演説します。

(※北条政子は多くの武士の前で演説し、ハートを鷲づかみにしたと言われています)

 

国民よ、ひとつになれ!と。

 

その言葉を借りて、筆者の「本日の気付き」で締めくくりたいと思います。

 

それでは、「本日のレベルアップ」です。

 

 

 

本日も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

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