みなさん、こんにちは。
デイサービスで管理者をしている「ぽんてん」と申します。
2021年の介護報酬が確定しました。
介護報酬が変更になるため、重要事項説明書の変更同意書を頂かねばなりません。
筆者の施設では、あらかじめ電話などで内容を説明してから同意書を頂いています。
100名を超える利用者さんがおられるため、非常に手間と時間がかかります(泣)
(施設によっては、書類を郵送などで送り返送してもらうスタイルをとっているようです)
しかし、中には難しいご家族さんもおられるので、きちんと説明したほうがいいと思います。
そこで今回は、筆者が新しい料金や加算について説明した感想について書きたいと思います。
100名を超える利用者さんやご家族の中には、色々な方がおられます。
皆さんが、ご家族へ説明される際の参考になれば幸いです。
(0.1%の上乗せを取得しなければ返戻になるようです!注意してください!)
それでは、今回のポイントです。
- 個別機能訓練の引き上げ(56単位→85単位)
- LIFEの新規取得(40単位/月)
- 0.1%の上乗せについて(コロナ対応)※取得しなければ返戻
- 入浴加算の引き下げ(50単位→40単位)
- サービス提供体制強化加算の引き下げ(18単位→6単位)
- 入浴加算などが下がるので、全体的に説明しやすかった
- 0.1%の上乗せも、コロナ対策として受け入れてもらえた(安すぎるから)
- LIFEについては、「介護をデータ化する」ことに疑問の声もあった
- 個別機能訓練の引き上げについては、大幅であるが思ったより好意的に受け入れられた(訓練の必要性を感じておられるから?)
それでは、詳しく見ていきたいと思います。
介護報酬改定の変更点について
筆者がご家族や利用者さんに説明した内容は、以下のとおりです。
介護報酬について

微増していますが、利用者さんやご家族からの意見は全くありません。
(政府が決めていますから、当然なのですが…)
デイサービスの入浴加算が下がったこともあると思います。
基本報酬を0.1%上乗せ
これは、2021年介護報酬改定で加えられた加算です。
新型コロナウイルス感染症への特例的な評価として、全サービスの基本報酬を2021年9月末まで0.1%上乗せされます。
説明時には、日頃のコロナ対策をどれだけ頑張って行っているかを話しましょう。
きっと理解されると思います。
しかし、わずか0.1%・・・。
100万円の売り上げに対して1000円です・・・。
アルコール消毒液が1本買えるくらいでしょうか?
※0.1%上乗せを取得しなければ、返戻になります!注意してください!
LIFEについて

「LIFE」は利用者さんの情報を国のデータベースに送り、フィードバックをケアに反映するものです。
筆者は「LIFE」加算の説明で、
「あなたのデータが、未来の介護を変えるんです!」(熱く)
と話しています。
月40単位と、そんなに高くないこともあり理解されています。
しかし、過去に介護職員の経験があるご家族からは、

「介護って、データ化できるの?気持ちに寄り添うのが介護だよね~?」
のような意見もありました。

う~ん。するどい!
介護では「このケースにはこう!」って決めるのは難しいかもしれません。
「LIFE」は、今後ますます注目されますね!
個別機能訓練について

筆者のデイサービスでは、個別機能訓練加算(Ⅱ)56単位を取得していました。
4月からは、85単位へ変更となります。(訓練員を専従で配置)
29単位増となるので、ご利用者さんやご家族から意見があるかと不安でした。
しかし、訓練の重要性を理解してくれているのでしょうか。
今のところ、まったくご意見はありません。
入浴加算について
筆者のデイサービスでは、入浴介助加算が50単位から40単位へ引き下げになります。
55単位取得も検討しましたが、自宅での入浴計画を作成しなければなりません。
手間ひまもかかるし、そもそも自宅入浴のニーズがありません。
なので、筆者の施設では引き下げとなります。
これからの介護保険は・・・

これからの介護保険の方向性は?
今回の介護報酬改定を説明してみて、思ったことは次のとおりです。
- デイサービスは、個別機能訓練を取得していないと厳しい
- 介護報酬が微増しているが、入浴加算引き下げでプラマイゼロ
- 見方によっては、LIFEの情報入力分が増えただけのマイナス改定
今回の介護報酬改定は、わずか前回の0.7%増。
その中から、LIFEや個別機能訓練加算の大幅アップを捻出しなければならない。
結果、入浴加算の実質引き下げを行うしかなかった。
私たち事業所から見れば、結局LIFE入力の負担が増えた形です。
介護の事務負担増加、これは避けられないでしょう。

厚労省の目標は、少しでも介護保険費用を抑えること。
その為に、個別機能訓練やLIFEに力を入れたいが財源がない。
それじゃあ、最大のデイ入浴加算を削ろう~って感じですね。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、介護報酬改定の新しい料金や上乗せ加算を説明して感じたことをお伝えしました。
結局は、前回とあまり変わっていないので説明に苦労はありませんでした。
しかし、
今後はLIFEや個別機能訓練加算に注力していかなければ経営は苦しくなる
と感じます。
それでは、今回のおさらいです。
- 個別機能訓練の引き上げ(56単位→85単位)
- LIFEの新規取得(40単位/月)
- 0.1%の上乗せについて(コロナ対応) ※必ず取得してください
- 入浴加算の引き下げ(50単位→40単位)
- サービス提供体制強化加算の引き下げ(18単位→6単位)
- 入浴加算などが下がるので、全体的に説明しやすかった
- 0.1%の上乗せも、コロナ対策として受け入れてもらえた(安すぎるから)
- LIFEについては、「介護をデータ化する」ことに疑問の声もあった
- 個別機能訓練の引き上げについては、大幅であるが思ったより好意的に受け入れられた(訓練の必要性を感じておられるから?)
今後ますます、政府は「自立支援と重度化防止」に力を入れていくと思われます。
デイサービスでは、個別機能訓練加算やLIFEを取得していかなければ経営は厳しいものになるでしょう。
時代にしっかり付いていきたいですね!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。