2021年4月の介護報酬改定で、デジタル化が加速~ベストな「アナログとデジタルのバランス」とは~

施設での取り組み
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デジタル化へ2つの動きが加速

 

介護スタッフ
介護スタッフ

今年4月の介護報酬改定の内容が続々発表されています。

介護スタッフ
介護スタッフ

うん。

基本報酬は、全体的に微増だったね。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

デイサービスの入浴加算が下がることと、特養の上げ幅が比較的高いことが特徴かな?

賛否両論の「コロナ加算」は、3月で終了するんだね。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

うん。

施設での看取り報酬アップなども発表された。

注目の「LIFE」は楽しみだね!

 

介護スタッフ
介護スタッフ

そうそう!

利用者さんのデータを「LIFE」へ送って、フィードバックされた情報をケアに活かすんだよね。

まさに「科学的介護」と言えるね!

 

介護スタッフ
介護スタッフ

今回の介護報酬改定で、他にも注目することはありますか?

ぽんてん
ぽんてん

政府が強力に推進している「デジタル化」にも注目です!

「介護記録のデータ保存」「オンライン会議」が可能となります。

 

 

 

皆さん、こんにちは。 

    

デイサービスで管理者をしている「ぽんてん」と申します。

 

2021年4月の介護報酬改定まで、あともう少し・・・。 

 

具体的な内容も発表されています。

 

今回は、注目すべき「デジタル化」について見ていきたいと思います。

 

それでは、今回のポイントです。

 

  • 介護の記録保存が、原則データOKになる
  • オンライン会議がOK
  • 今後は、紙とデータの共存バランスがポイントか

  

それでは、詳しく見ていきましょう!

 

 

介護の記録について

データ保存が可能に

 

 

介護スタッフ
介護スタッフ

介護施設での情報保存は、基本「紙ベース」だよね。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

うん。

情報は全て印刷してカルテに綴じてるもんね。

 

 

介護スタッフ
介護スタッフ

行政の実地指導や第三者評価でも、「紙カルテ」で確認されるもん。

 

ぽんてん
ぽんてん

介護では「紙ベース」保存が求められてきました。

それが、この4月から原則「データ保存」がOKになります。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

よかった!

一番かさばるのは、日々の記録簿かなあ。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

そうだね!

毎日のことだから、すごい量になるよね。

どんな書類が「データ保存」可能になるんですか?

 

ぽんてん
ぽんてん

もちろん日々の記録も「データ保存」可能になる見込みです。

対象となる書類については、次章で見ていきましょう!

 

対象となる書類は

 

2021年4月の介護報酬改定で、介護書類の「データ保存」が可能になります。

 

対象となる書類は、以下の通りです。

 

◎「データ保存」が可能になる介護書類

サービス内容、ケアプラン、各サービスの計画書や報告書、主治医の指示書、苦情内容、事故対応など
 
 
ぽんてん
ぽんてん

ほとんどの書類が、「データ保存」の対象になりますね。

計画書や主治医意見書など、紙ベースでもらったとしてもPDFで保存することも可能です。

 

 

次章では、保存期間について見ていきたいと思います!

保存期間について

 

 

介護スタッフ
介護スタッフ

介護関連の書類って、何年保存するんだっけ?

 

介護スタッフ
介護スタッフ

介護福祉士の試験で出たね!

確か2年だったかな・・・?

 

ぽんてん
ぽんてん

正解です!

厚生労働省令では、書類保存期間は2年と定められています。

しかし、地域によってはさらに長い5年を義務づけているところもあります。

 

デイ「柱」
デイ「柱」

私の勤務するデイサービスでも、5年保存しています。

行政から指示があったので。

日々の記録などが、すごい量になっています。

 

ぽんてん
ぽんてん

4月の介護報酬改定で、書類の保存期間についても統一されるかもしれません。

地域によって、まちまちなので・・・。

 

デイ「柱」
デイ「柱」

なるほど。

データ保存できれば、何年分でも保存しておけますね。

紙と違って場所を取りませんから!

 

介護スタッフ
介護スタッフ

私、最近「電子書籍リーダー」を購入したんです!

本棚が不要になったのと同じね!

 

介護スタッフ
介護スタッフ

うんうん!

事務所の棚も、すっきりするといいね!

 

ぽんてん
ぽんてん

デジタル化は、事務所の倉庫にも良い影響を与えてくれそうですね!

次章では、「これからの情報保存」について考えます。

 

これからは紙とデータ保存の共存か

 

 

介護スタッフ
介護スタッフ

介護の書類が、「データ保存」OKになるのは分かりました。

それでは、全ての書類がデータになるんでしょうか?

 

ぽんてん
ぽんてん

部署によって利用者やスタッフの数などが全く違います

「その部署に合った保存の仕方」が求められますね。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

なるほど!

大切なのは、自分たちに合った方法で行うことですね!

 

事業所の特性による

 

 

2021年4月の介護報酬改定で、データ保存が可能になります。

 

しかし、「紙ベース」での保存も継続して可能です。

 

部署によって、適した保存方法は異なると思います。

 

筆者の勤務する「大型デイサービス」では、朝のバイタルチェックは戦争です(笑)

 

いちいちタブレットやPC入力するのは難しいと思います。

 

一旦は、紙ベースの一覧表に記入してバイタルOKな利用者さんから入浴誘導する。

 

このやり方は、当面変わらないと思います。

 

段階的に改革が妥当か

 

 

本当は一気に「デジタル化」したいところです。

 

筆者のデイサービスでは、できることからデジタル化していこうと思います。

 

まずは、事故報告やケアプランなど緊急性の低い書類から「データ保存」するつもりです。

 

日々の記録については、次の様に考えています。

 

  1. 1か月は紙ベースで保存する
  2. 請求が終わったら、紙をPDFで読み取りPCに保存
  3. 紙はシュレッダーする

 

1か月以内の情報は、紙カルテに収納し誰でもすぐに見れる様にします。

 

スタッフさんの中には、

 

「PC分からん!」

 

という方もおられるので・・・。

 

この方法でかなりのスリム化が図れると思います。

 

しかし、紙の使用量を減らすことはできません

 

いずれは、完全ペーパーレス化を実現したいと思います。

 

最近では、介護ソフトも進歩しています。

 

中には、体温計や血圧計とタブレットが連動していて自動入力してくれるものもあります。

  

事業所に適した介護ソフトを導入したいですね!

 

次章では、オンライン会議について見ていきたいと思います。

 

担当者会議など、Web会議が正式OKに

 

 

 

介護スタッフ
介護スタッフ

デジタル化といえば、会議をオンラインで行うことも正式にOKになったんですよね!

 

ぽんてん
ぽんてん

担当者会議は、利用者さんやご家族の同意を得られれば可能になりましたね。

専門職だけで行う会議も当然、WebでOKです。

 

デイ「柱」
デイ「柱」

現在は、コロナ禍で担当者会議が行えません。

利用者さんの状態を書面で報告する「照会」がほとんどです。

 

ぽんてん
ぽんてん

そうですね。

ケアマネジャーが利用者さん宅からスマホなどで発信するのがベストですね!

遠方のご家族が会議に参加できるメリットもあります。

 

 

オンライン会議は、上手に使用すればメリットも多くあります。

 

是非、活用したいですね。

 

しかし、ケアマネジャーのモニタリングなどは実際に訪問をする必要があります。

 

オンラインで行えること、行えないことを把握しておく必要がありますね。

 

最後に

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、2021年4月の介護報酬改定で行われる「デジタル化」について見てきました。

 

「デジタル化」は、現在の仕事を変える注目ポイントです。

 

それでは、今日のおさらいです。

 

  1. 介護の記録保存が、原則データOKになる
  2. オンライン会議がOK
  3. 今後は、紙とデータの共存バランスがポイントか

 

 

 

「介護といえば紙」という時代が変わろうとしています。

 

紙ベースでの保存が義務づけられていましたが、データ保存が可能になります。

 

部署やスタッフの事情もあるので、一気に「デジタル化」するのは難しいかもしれません。

 

筆者の施設では、緊急性の低い書類(報告書や計画書)からスタートする予定です。

 

少しずつ、ペーパーレス化が出来ればと思います。

 

紙の製造業者さんには、申し訳ありませんが・・・。

 

オンライン会議も活用できれば、移動時間を別の作業に充てることが出来ます。

 

新規の方や大きく状態が変化した場合の会議は、オンラインはふさわしくないかもしれません。

 

ケースに応じて、「アナログとデジタルを使い分ける」

 

それが一番大切なのかもしれませんね。

 

改革には犠牲が伴います。

 

しかし、今回の改革は、

 

「現場スタッフの混乱」が起きないように、ゆっくりでいいのかもしれません。

 

皆が一緒に「デジタル化」を実行できるといいですね。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。