株式会社と社会福祉法人~あなたは、どちら派ですか?~

節約術・お金
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はじめに

介護事業を行う組織には、様々な種類の法人格があります。

 

社会福祉法人株式会社医療法人NPO(非営利活動法人)・・・。

 

どの団体にも、それぞれ特徴がありますが今回は株式会社と社会福祉法人について見ていきたいと思います。

 

私は株式会社に勤務していますが、社会福祉法人に対して興味や関心もあります。

 

以前ある方から、「絶対、社会福祉法人の方がいいよ」と言われたことがあります。

 

ずっと気になっていたので、今回いろいろと調べてみました。

 

それぞれの特徴について書いてみたいと思います。

 

結論からいうと、

 

「安定感バツグン 社会福祉法人」

 

「チャレンジ精神旺盛 株式会社」

 

と言ったところです。

 

どちらが良い悪いとかではなく、あくまでそれぞれの特徴を見ていきます。

 

それでは、詳しく見て行きたいと思います。

社会福祉法人と株式会社のちがい

それぞれの特徴

株式会社と社会福祉法人の特徴として、もっとも異なるのは次の2点です。

 

  • 社会福祉法人は、利益を追求しない。株式会社は追求する。
  • 社会福祉法人は、税制面での優遇あり。株式会社は、優遇なし。

 

社会福祉法人は利益追求をしないことになっていますが、頑張らなくていいということではありません。

 

当然、目標とする数字などは設定されているでしょう。

 

税制面においても社会福祉法人は優遇されていて、「非課税優遇」があります。

 

株式会社は通常通り税金を支払う一方、社会福祉法人は優遇される。

 

これは、とても大きいことです。

 

もうひとつ、大きな事があります。

 

それは、福祉車両です。

 

馬主さんや競輪、24時間テレビなどから全国に福祉車両が寄贈されています。

 

実はあれ、株式会社は申込できないのです。(非営利団体のみOK)

 

購入すれば、3~4百万円するシロモノですからね・・・。

 

もらえれば、かなり大きい・・・。

 

「福祉車両、うちもほしい~!!」って毎年思ってます。

 

でも毎年、申込用紙は来るんですよ(泣)

 

応募できんのに・・・。

 

(紙の無駄使いなんじゃ・・・)

株式会社は事業拡大に積極的

社会福祉法人は、税制面で優遇を受けています。

 

比較的、安定した運営が可能と言えるでしょう。

 

一方、株式会社には税制面での優遇はありません。

 

スタッフの人件費などは昇給もあり徐々に上昇します。

 

しかし、「売り上げの天井」はおおよそ決まっている。

 

そうなってくると、法人はより大きな利益を得るために事業を拡大する必要が出てきます。

 

こういう流れから、株式会社は事業拡大を行います。

 

もちろん社会福祉法人も、新たに事業展開するケースはあります。

 

どちらがより積極的に事業拡大するかといえば、株式会社ということになります。

職員にとっては、どちらがいいの?

社会福祉法人のスタッフ事情

一般的に、社会福祉法人は古い歴史を持つ組織が多いです。

 

創立50年とか割と多いです。

 

それゆえ、組織の考え方や雰囲気がある程度固定化されていることが多い傾向にあります。(もちろん、すべての社会福祉法人がそうではありません。)

 

人事について大切なのは

 

年功序列が強い傾向にある

 

ということです。

 

これは、組織が成熟・安定しているというプラスの面もありますが、

 

能力や経験があっても、なかなか役職に就けない

 

という一面もあります。

 

すでに優秀な先輩方が役職についている。

 

新規事業での拡大も少ないので、何年経っても顔ぶれが変わらない・・・

 

そういう一面があります。

株式会社のスタッフ事情

一方、株式会社は新規事業に積極的に取り組みます

 

同じ町に新規事業所をオープンすることもあれば、隣町や他府県にも拡大することも珍しいことではありません。

 

そうなってくると、必要なのは「人材」ですね!

 

新しい事業所に「管理職」や「現場リーダー」も必要になります。

 

つまり、誰かが管理職に抜擢されるということです。

 

「絶対、役職に就きたい!」

 

と思っている人には大きなチャンスです。

株式会社の課題

株式会社と社会福祉法人を比べた時に、

 

「じゃあ、出世しやすい株式会社に!」

 

と思われるかもしれません。

 

しかし、大きな課題があります。

 

人手不足問題です。

 

新規事業には、人が必要です。

 

しかし、介護業界のみならず、すべての業界で人手不足は加速しています。

 

「ここで働きたい!」と思ってもらえるような事業所を作らなければなりません。

 

そのためには、

 

  • 職場の雰囲気
  • 給与面(退職金など)

 

この2つは必要不可欠です。

 

「この職場なら安心して働ける」という雰囲気。

 

福利厚生、退職金などが整備されている安心感。

 

この2つが充実してこそ、企業のブランドが形成されます。

 

株式会社であれ、社会福祉法人であれ、安定したところで働きたい気持ちを皆持っています。

最後に・・・

今回は、株式会社と社会福祉法人について見てきました。

 

特徴については、大きく捉えて以下の通りです。

 

「安定感バツグン 社会福祉法人」

 

「チャレンジ精神旺盛 株式会社」

 

どちらで勤務するべきかは、結局は人によって異なります。

 

「そこまで出世しなくても、安定した給与をもらいたい。」

 

という方なら、社会福祉法人が適しています。

 

「多少山あり谷ありでも、頑張って出世したい!」

 

という方は、株式会社が適しているでしょう。

 

あくまで一般的な話であり、社会福祉法人では出世できないということではありません。

 

ちなみに、私は株式会社に勤務しています。

 

法人は新規事業に積極的であり、私は比較的早く管理者に抜擢されました。

 

私は、「株式会社で良かった」と思っています。

 

法人の雰囲気が私に合っていたと言うべきでしょう。

 

役員さんになると、かなり給与はもらえますが全国を飛び回ったり・・・。

 

楽をしてお金を頂くことは、どこに行ってもないと思います。

 

何が幸せであるかは、人それぞれ。

 

自分に合った組織・役職で勤務したいものです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。