「いい施設」の定義は?
「いい施設」とは、どのような施設でしょうか?
給料が高い施設はどうでしょう?
多少給料がよくても、残業手当が付かない施設もあります。
また、人間関係が悪いのも嫌ですね。
介護は、「制度ビジネス」です。
収入は、介護報酬として定められています。
夜勤手当が高くても、基本給が低かったり、またその逆だったり。
筆者は、どの施設も「給与面では大差がない」と考えています。
では、どのような施設がいい施設なのでしょうか。
私は、「自分が納得して働ける施設」が「いい施設」だと考えます。
今回は、「要注意!「近づいてはいけない介護施設」の見分け方5つ」についてお話したいと思います。
この記事を読むと、避けるべき施設のタイプが分かります。
結論は以下の通りです。
- 残業手当が付かない
- スタッフの為になる仕事をしない
- 福利厚生が充実していない
- 研修が少ない
- 管理者やリーダーの資質に問題がある
それでは、詳しく見て行きたいと思います。
「近づいてはいけない介護施設」の見分け方5つ
残業手当が付かない

「残業手当が付かない」というのは、よく耳にします。
他施設より給料が高いから入社。
でも、フタを開けてみると「夜勤明けに1~2時間のサービス残業は当たり前」。
結局は、残業手当の付く施設と総額は変わらない。
介護は、「制度ビジネス」です。
運営次第で利益の出し方も変わりますが、大きな差はありません。

お金だけでなく、職場の雰囲気や働きやすさを重視することも大切です。
「自分の個性や長所を発揮できる職場」に巡り会いたいですね!
次の章では、法人の事務について見てみたいと思います。
スタッフの為になる業務をしない

スタッフの為になる業務で、最低限のものは2つあります。
「介護職員処遇改善加算」と「コロナ慰労金」です。
この2つは、申請を行えばスタッフに利益が生まれます。
しかし、この手続きを行わない事業所があるのです。
「介護職員処遇改善加算」は取得していない事業所が全体の10%程度。
「コロナ慰労金」も申請を行わない事業所があり、厚生労働省から申請を行うよう異例の要請が出されました。
申請してくれない事業所については、今後もスタッフのことを考えてくれる可能性は低いです。
場合によっては、転職も視野に入れて行動するべきかもしれません。
ちなみに、筆者の施設では「コロナ慰労金」について知らないスタッフが数名いました。
情報を取得しないと、自分が損していることにも気づけません。

情報を得るために、日頃から介護関連のニュースに目を通すことが重要です。
筆者のブログでも、定期的に最新ニュースをお届けしています。
次の章では、スタッフに安心感を与える福利厚生について考えます!
福利厚生が充実していない

福利厚生には、「今の生活を支えてくれるもの」と「将来の生活を安定させてくれるもの」があります。
スタッフが安心して働ける環境は、離職率の低下など施設側のメリットも大きいです。

託児所や食費の補助などは、「今の生活を守る」福利厚生ですね。
昼食を安く食べることができて、非常に助かっています。

退職金や確定拠出型年金は、将来に備えるものですね。
あるのと無いのとでは、安心感が違います!
ちなみに筆者の法人は、退職金制度はありませんが「企業型確定拠出年金」を採用しています。
「確定拠出年金」の仕組みは、以下の通りです。
法人が毎月一定の金額を積み立ててくれます。
そのお金を、投資信託や国債などに運用します。
運用先は自分で選べ、60歳まで引き出すことは出来ません。
筆者は、この確定拠出年金をきっかけに投資に興味を持ちました。
非常に感謝しています。

筆者は以前、退職金制度が無いことに不安を感じていました。しかし今は、確定拠出年金があるので安心です。
福利厚生は、スタッフのやる気にも繋がることを実感しました。
次の章では、スタッフの成長に欠かせない研修について考えます。
研修が少ない

研修は、外部内部に関わらず自分を向上させてくれます。
現在は、コロナの影響を受けつつも様々な研修が再開しつつあります。
研修の案内は、郵便やファックスなどで施設に届いています。
スタッフに回覧し、希望者があれば受講させてくれる法人は親切です。
「ここ数年、外部研修を受けていない」という方も居られるかもしれません。
管理者やリーダーに、「研修に行かせてほしい」とアピールするのもいいと思います。
また、内部研修も重要です。
現任者研修や書面研修に力を入れている施設は優秀と言えます。
希望しても研修を受けられない場合や、言い出しにくい雰囲気であれば転職も考えなくてはいけないかもしれません。

筆者は、自ら講師となって内部研修を行うのが好きです。
ディスカッションでは、スタッフの普段見られない表情が見られます。
お互いの価値観を把握しておくと、日頃の業務にも良い効果があります。
管理者やリーダーの資質に問題がある

チームの9割は、管理者やリーダーで決まってしまうと言われています。
チームメンバーがいくら頑張っても、トップの資質が低ければ成長は頭打ちです。
成果も期待できないでしょう。
管理者やリーダーの条件は、偏りなくメンバーとコミュニケーションを取れることです。
メンバーの報告や相談に耳を傾けてくれたり、困りごとに即座に対応してくれるリーダーであるべきです。
不運にもリーダーに恵まれない時は、配置転換を希望するのもいいでしょう。
最後に

今回は、近づいてはいけない施設のタイプについて見てきました。
「いい施設」は、人それぞれです。
しかし、明らかにスタッフのことを考えてくれない法人で働き続けるのもリスクがあります。
「これから自分がどのように成長していきたいか」を考えることも大切です。
なりたい自分を後押ししてくれる法人で働きたいものですね。
それでは、今日のおさらいです。
「要注意!近づいてはいけない施設のタイプ5つ」は以下の通りです。
- 残業手当が付かない
- スタッフの為になる仕事をしない
- 福利厚生が充実していない
- 研修が少ない
- 管理者やリーダーの資質に問題がある
介護業界は、「制度ビジネス」です。
国が報酬を定めています。
収益は多少の差はあれど、2倍3倍の年収などあり得ません。
自分が働きやすい法人で勤務するべきです。
しかし、最低限の福利厚生や研修制度も不可欠です。
周囲の方に相談したり、ネットで情報を入手したりすることも重要です。

みんなが、それぞれの長所を発揮できる職場で働けるといいですね!
自身の努力と環境がマッチすれば、必ず道は開けます!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。