ヘルパー職が敬遠される4つの理由~有効求人倍率が15倍に~

いきいき介護職

はじめに

厚生労働省は、8月19日にヘルパーの有効求人倍率が15倍を超えたと発表しました。

 

これは、

 

一人のヘルパーさんが働きたい!と思ったら、15の事業所からオファーが来る

 

ということを意味しています。

 

介護施設職員で、有効求人倍率は4倍と言われています。

 

この数字からも、ヘルパー不足の深刻さが分かります。

 

厚生労働省は、処遇改善を検討すると発表しました。

 

 

この記事は、ヘルパー業務に就いている人や介護に興味がある人を対象に書かれています。

 

私は、現在デイサービスで管理者として勤務しています。

 

法人は訪問ヘルパー事業も運営しており、私もヘルパーとしての経験があります。

 

この記事を読むと、次の事が分かります。

 

  • なぜ今、ヘルパー職が敬遠されているのか

  

結論は、次の通りです。

 

  • 1対1の緊張感
  • 相手のテリトリーでの仕事
  • 重度利用者の対応が多い
  • 初任者研修の受講が必要

 

それでは詳しく見て行きたいと思います。

 

ヘルパー職が敬遠される理由

1対1の仕事である

訪問ヘルパーの仕事は、言うまでもありませんが「1対1」が基本です。

 

どうしても「責任感」や「緊張感」が大きく、負担に感じてしまうことがあります。

 

特に、研修を終えたばかりのヘルパーさんは、

 

「何か変わったことがあったら、どうしていいか分からない」

 

不安を感じると思います。

 

しかし、実際は何かあれば「ヘルパー事務所へ連絡する」ことになっています。

 

事務所のベテランスタッフが、きちんと対応方法を教えてくれます。

 

必要以上に恐れることはありません。

 

うまくいっても、うまくいかなくても、「すべては自分次第」です。

 

ヘルパーを長く続けている人は、「1対1」で利用者さんと関わるのが幸せと話してくれています。

 

デイサービスでは、1対1で長く関わることは殆どありません。

 

そう考えると、ヘルパーさんは非常に贅沢な時間を過ごしていると言えるのかもしれません。

 

相手のテリトリーでの仕事である

 

私の事業所には、デイサービスと訪問ヘルパー部があります。

 

利用者さんの中には、どちらのサービスも利用して下さる方が多く居られます。

 

そこで分かったことは、

 

「外の顔と内の顔は別」ということです。

 

デイサービスでは、「ありがとう。ありがとう。」と言っている穏やかな利用者さんが居るとします。

 

しかしヘルパーがご自宅へ訪問すると、すごく厳しい。

 

こういうことは、割とよくあります。

 

また、ご家族さんのチェックがやたら厳しいケースもあります。

 

その方のご自宅ですから、独特のルールに従わなければなりません。

 

私の経験では、利用者さんのポータブルトイレの汚物を、家族が使用するトイレに流さず、下水へ直接流してほしいと言われることもありました。

 

同じ家族なのに・・・と納得出来ないまま業務を行うこともありました。

 

利用者さんやご家族さんと信頼関係を構築出来れば問題ありませんが、そうでなければ非常にやりにくい環境となってしまます。

 

重度利用者の対応が多い

訪問ヘルパーの重要な役割として、重度利用者さんの対応があります。

 

「1対1」の仕事であることと同様、重度利用者さんへ対応する自信や経験が必要とされます。

 

「生活援助」と呼ばれる部屋のお掃除や、食事作りは出来るけど、「身体介助」と呼ばれるオムツ交換は出来ないというヘルパーさんが居られるのも事実です。

 

厚生労働省の調査は、ヘルパー全体の年齢が高齢化しているとの結果を示しています。

 

重度利用者にも対応出来るヘルパーさんを養成していくのも課題であると言えます。

 

初任者研修の資格が必要

デイサービスなどの施設で勤務する場合は、特に資格は必要ありません。

 

しかし、訪問ヘルパーとして勤務するためには、介護職員初任者研修の受講が必要です。

 

このことが、訪問ヘルパーの敷居を高くしているという意見がありますが、私はそうは思いません。

 

「1対1」で対応する訪問ヘルパーには、最低限の知識や実習が必要です。

 

最近では土日開催の研修もありますし、きちんと受講すれば必ず手にすることが出来ます。

 

介護の仕事をしようと思う方には必要な資格だと思っています。

 

 

まとめ

今回は、訪問ヘルパーが敬遠される理由について考えてみました。

 

理由は、以下の通りです。

 

  • 1対1の緊張感
  • 相手のテリトリーでの仕事
  • 重度利用者の対応が多い
  • 初任者研修の受講が必要

 

ヘルパーは、「1対1」でのお仕事です。

 

大きな責任や緊張感が伴います。

 

利用者のご自宅での仕事であるため、独特のルールやご家族などの視線を気にしなければなりません。

 

また、重度の利用者さんへの対応は、高い技術が必要とされます。

 

よって、対応できるヘルパーが限られている面があります。

 

後継者の育成が必要です。

 

今回は、訪問ヘルパーの大変なところばかりに目が行く内容となりました。

 

しかし、大変な責任は当然ありますが、そこから学ぶことや得られる喜びは大きいと思います。

 

「1対1」とは言え、何かあれば事務所のスタッフに連絡すれば対応してくれます。

 

中には、デイサービスから訪問部へ異動願いを出したスタッフも居ます。

 

「うまくいっても、いかなくても全部自分次第!」

 

このような働き方に魅力を感じる方も居られるのではないでしょうか。

 

訪問ヘルパーには、「他の職員を気にせずマイペースで仕事が出来る」メリットもあります。

 

利用者さんと「1対1」で向き合える喜びは、訪問ヘルパーでしか味わえません。

 

自分の可能性を広げるため、新しいドアを叩いてみるのもいいかもしれません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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