2021年の介護報酬が決定!~人材確保に不安も、唯一の光は「LIFE」~

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2021年4月の介護報酬改定が決定

介護スタッフ
介護スタッフ

いよいよ2021年介護報酬改定の内容が発表されたね。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

うん。

在宅を支える通所や訪問は、微増だったね。

全体が0.7%増だから、こんなもんかなあ。

 

ヘルパー「柱」
ヘルパー「柱」

訪問介護からすると、今回の改定には少しガッカリです。

ヘルパー不足解消のために、大幅アップを期待しましたが…。

 

デイ「柱」
デイ「柱」

デイサービスも厳しそうです。

微増ではあるけども、入浴介助加算は減算・・・。

トータルでは、下手したらマイナス改定ですよ・・・。

 

ぽんてん
ぽんてん

在宅系には、渋い改定だったと言えます。

特養は、栄養マネジメント加算を包括しプラス改定となりました。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

在宅系施設には、厳しいばかりですよね・・・(泣)

コロナ禍とは言え、あんまりだ~。

 

ぽんてん
ぽんてん

そう悲観ばかりでもありません。

今回の介護報酬改定には、「目玉」があります。

 

デイ「柱」
デイ「柱」

やはり、「CHASE」改め「LIFE」でしょうか?

 

ぽんてん
ぽんてん

そうですね。

単位数は多くないですが、「科学的介護」加算は新しい試みです。

それとは別に、「ADL維持加算」も今に比べて10倍になります。

もちろん、手数は掛かりますが・・・。

 

介護スタッフ
介護スタッフ

手数で勝負ってことですね・・・。

 

ヘルパー「柱」
ヘルパー「柱」

加算を積極的に取りにいかないと、生き残れないですね!

 

ぽんてん
ぽんてん

悲しいかな、その通りです。

人員をそろえ、役割分担を明確にして加算をとる!

これしか、生き残る道はありません。

 

 

こんにちは。

 

デイサービスで管理者をしている「ぽんてん」と申します。

 

ついに、2021年介護報酬改定の概要が発表されました。

 

介護報酬全体が0.7%増という厳しい財政の中、厚労省の努力を感じます。

 

今回は、2021年介護報酬改定について見ていきたいと思います。

 

それでは最初に、今日の結論です。

  1. 全体的に微増
  2. 通所介護は、入浴介助減算が厳しい。他の加算を取らないとマイナス収益になる事業所も・・・。  
  3. 訪問介護は、人員確保のためもう少し引き上げが欲しかった。期待された土日加算も算定なしか。
  4. 「LIFE」科学的介護加算も、報酬が低すぎる。運営の足しにならない。内容には期待したい。
  5. 結局は、人員を揃えて加算を取得していかないと経営は厳しい。簡単に計画作成できるソフトなどの活用が必要。 

 

それでは、詳しく見ていきましょう!

今回の“目玉”「LIFE」

 

介護スタッフ
介護スタッフ

今までは「CHASE」って呼ばれてたけど、「LIFE」になったんだね。

そもそも、どんなものなんですか?

 

介護スタッフ
介護スタッフ

大きな「データベース」なんだよね。

そこへ利用者さんのデータを送るんだよね。

 

ぽんてん
ぽんてん

そして、「LIFE」からのフィードバックを活用するんです。

プランに入れて実行する。

新しい気づきがあるかもしれませんね!

 

介護スタッフ
介護スタッフ

「LIFE」からの情報を、ケアに活かす!

まさに、「科学的介護」なんですね。

 

ぽんてん
ぽんてん

報酬は「月40単位」と、あまり大きくはありません。

施設には、さらに詳しい情報を送る「月60単位」版もあります。

 

デイ「柱」
デイ「柱」

在宅は「月40単位」かぁ。

「介護を科学に活かします!」は、ご家族に説明しやすそう!

 

ヘルパー「柱」
ヘルパー「柱」

「LIFE」のフィードバックの質も、徐々に向上するだろうし!

未来に向けての「投資」なんですね!

 

ぽんてん
ぽんてん

僕たちが持つ知識や技術は、まだ「道半ば」

10年前と現在では、介護方法はずいぶん異なります。

これからも進化し続ける!と信じたいですね。

 

 

 

 

次章では、通所介護について見ていきます。

通所介護について

 

まずは、通所介護の入浴介助改定についてです。

 

通常の入浴介助が10単位下がります。

 

入浴介助加算(Ⅱ)を算定するには、自宅入浴のための計画が必要です。

 

 

デイ「柱」
デイ「柱」

やっぱり、入浴加算の減算は痛いですね。

うちのデイは重度の方も多いから、自宅での入浴ニーズは少ないです。

 

ぽんてん
ぽんてん

利用者さん全員へ「加算(Ⅱ)」をお願いは出来ませんね

なぜなら、「入浴するためにデイへ来ている人もいる」から・・・。

 

デイ「柱」
デイ「柱」

自宅で入浴する可能性がない人には、「入浴加算Ⅱ」は不要でしょう。

 

ぽんてん
ぽんてん

大型デイサービスにとっては、厳しい結果となりますね。

基本報酬の微増を考えても、プラスマイナスゼロです。

 

通所介護の基本報酬は、以下の通りです。

 

地域密着デイの上げ幅は、比較的大きいです。

 

大型デイは微増です。

 

「要介護4・5」は、10単位以上上がっています。入浴加算のマイナスを考えると「差し引きゼロ」ですね。                         

  

しかし、 通所介護の「ADL維持等加算」が、10倍の単位数になります。

 

認知症対応デイにも導入される予定とのことです。 

 

ぽんてん
ぽんてん

これも手数は掛かりますが、しっかり取得していきたいですね!

やはり、これからの介護は「加算」なしでは成立しない!

 

 

次章では、訪問介護について見ていきましょう!

訪問介護について

 

 

 

訪問介護の基本報酬についても、微増に留まっています。

 

以下の通りです。

 

  

 

ヘルパー「柱」
ヘルパー「柱」

ヘルパーの人材不足は、他部署よりも深刻です。

人に来てもらうには、基本報酬の大幅アップを期待していたんですが・・・。

 

ぽんてん
ぽんてん

ヘルパーの求人倍率は15倍です。

土・日曜日加算など、検討されましたが導入されないようです。

 

ヘルパー「柱」
ヘルパー「柱」

コロナ禍においても、ヘルパーは最前線です。

熱発などでデイに行けない利用者さんは、ヘルパーに頼めって行政も公表してるんですよ。

 

ぽんてん
ぽんてん

正直、訪問介護単独での人員確保は難しいですね。

他部署から異動するなど、法人全体で人員配置しなければ・・・。

 

ヘルパー「柱」
ヘルパー「柱」

「ヘルパーがやりたい」って人も多くいます!

コロナや人員不足なんかに、ぜったい負けませんよ~!

 

ぽんてん
ぽんてん

ヘルパーは、在宅介護で重要な位置を占めます。

「ヘルパーこそ最強!」と筆者も尊敬しています。

 

過去にも、「ヘルパーは最強の職種」であることを取り上げています。

 

  

 

次章では、特養について見ていきます。

特養について

 

特養の基本報酬は、以下の通りです。

 

 

 

 

ぽんてん
ぽんてん

在宅系サービスの通所や訪問に比べて、上げ幅が大きいです。

理由は、「栄養マネジメント加算」を包括したからとのことです。

 

デイ「柱」
デイ「柱」

デイサービスの入浴加算は、包括してくれなかった(泣)

むしろ、下げられたのに…。

 

ぽんてん
ぽんてん

デイ「柱」さん、泣かないでください!

手数はかかりますが、しっかり加算を取得して安定した運営をしましょう!

  

介護ソフトを使用すれば、かなり手数が減らせます。

 

次章では、介護ソフトについて見ていきます!

便利なソフトについて

 

介護スタッフ
介護スタッフ

多くの加算には、訪問や計画書が必要です。

作成するのに時間が掛かってしまって・・・。

 

ぽんてん
ぽんてん

手間を省くため、介護ソフトを導入することをおススメします。

中には、タブレットで利用者さんの情報を選ぶだけで出来上がるソフトもあります!

 

介護スタッフ
介護スタッフ

そんな便利なソフトもあるんですね!

探してみよっと!

 

 

 

現在、様々なソフトが販売されています。

 

法人によって最適なソフトは異なりますので、具体的なソフト名などは申しません。

 

少しでも手数を省くために、ソフトの導入をお勧めします。

最後に

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、2021年4月の介護報酬改定について見てきました。

 

全体的には微増ですが、デイサービスの入浴加算マイナスは特に印象が強いです。

 

対照的に、特養は栄養加算を包括してそこそこの報酬アップ

 

筆者は在宅支援の人間なので、デイや訪問にもう少し優しくして欲しかったなと思っています。

 

それでは、今日のおさらいです。

 

  1. 全体的に微増
  2. 通所介護は、入浴介助減算が厳しい。他の加算を取らないとマイナス収益になる事業所も・・・。  
  3. 訪問介護は、人員確保のためもう少し引き上げが欲しかった。期待された土日加算も算定なしか。
  4. 「LIFE」科学的介護加算も、報酬が低すぎる。運営の足しにならない。内容には期待したい。
  5. 結局は、人員を揃えて加算を取得していかないと経営は厳しい。簡単に計画作成できるソフトなどの活用が必要。 

 

コロナ禍において、介護だけを特別扱いできない事情は分かります。

 

微増しただけでも良かったと思う面もあります。

 

結局は、加算をしっかり取れるだけの人員体制が必要なのです。

 

また、少しでも手数を省くための介護ソフト導入も必要です。

 

「加算を取る=利用者に細部まで関わっている」

 

のは事実です。

 

利用者さんにもスタッフにも、温かい事業を展開していきたいと思います。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。