令和2年8月6日現在、コロナウイルス第2波と呼ばれる感染拡大が続いています。
全ての人が、未知のウイルスとの戦いを余儀なくされています。
特に介護・医療に携わる方は、自分だけではなく高齢者への感染にも配慮し業務をされていると思います。
私もその一人であり、デイサービスで施設長として勤務しています。
今回のブログは、介護や医療で勤務している方や、福祉に興味をお持ちの方を対象に書いています。
ブログを通じて、次のようなことを考えて頂けるきっかけになれば嬉しいです。
- 現状を整理し、何が出来ていて何が足りないのか?
- 行政や法人に何を望むのか?
毎日通常業務だけでも忙しく大変な毎日ですが、自分たちの希望をしっかり持っておくことも大切だと思うのです。
結論、私個人としては以下のことを希望します。
- 必要に応じてPCR検査を受けられる
- 通所介護の「コロナ加算」を公費で
- 訪問介護の「熱発者等への対応加算」導入
それでは、詳しく見て行きたいと思います。
行政へ望むこと
PCR検査の実施
行政に対して、まず一番初めに望むのは「PCR検査」です。
現在、コロナウイルス感染者と濃厚接触した人にはPCR検査が行われるケースが多いと聞いています。
しかし、軽く接触した程度ではPCR検査が実施されるケースは少ないようです。
「2週間程度の自宅待機」とされることが多いようです。
これでは、現場が回るはずもありません。
現場優先として考えるならば、即座にPCR検査を行うべきでしょう。
陰性であれば、すぐに職場復帰できます。
東京都世田谷では、「誰でも、どこでも、何度でも」PCR検査を行える「世田谷モデル」の導入を検討しています。
全国的に、こういった動きが広がって欲しいと思います。

通所介護の「コロナ加算」を公費で
現在、デイサービス救済処置として「介護報酬上乗せ」が認められています。
デイサービス利用控えによる、売り上げ悪化を救済するための措置です。

この介護報酬上乗せは、利用者さんにも自己負担が発生します。
このことが、議論を呼んでいます。
コロナ発生は、「利用者の責任ではないのに、どうして負担させるのか?」というものです。
私の施設では、法人の方針により上乗せ算定を行っています。
どのご家族さんも協力的ですが、やはり制度への違和感を感じます。
また、保険者である市町村も納得はしていないようです。

利用者負担を無くし、全額公費で加算を算定できれば問題は解決します。
しかし、財源が不安・・・。といったところでしょうか。
訪問介護「熱発者対応」への報酬
私の勤務している法人は、通所介護に加えて訪問介護も運営しています。
デイサービスであれば、熱発者はサービスを利用できません。
訪問介護では、コロナ禍であっても「熱発者」への対応をしなくてはならない場合もあります。
(家人により、病院へ搬送いただくケースもあるようですが)
訪問ヘルパーが、熱発者へ対応する際には多大なストレスが掛かります。
私個人としては、「熱発者対応加算」の導入を希望します。
ただでさえ、訪問ヘルパーは人手不足が深刻と言われています。
少し話はそれますが、「土日祝に出勤した場合には加算を算定できる」などの賃金アップを導入してほしいと思っています。
私の事業所でもヘルパーの世代交代がなかなか進みません。
後継者が居ないのです。
土日出勤や、熱発者へ対応すれば「加算の算定可能」など何かメリットを打ち出して欲しいと思います。
まとめ
介護・医療従事者は、コロナウイルスへの不安と戦いながら業務を行っています。
すべての人に共通することですが、高齢者と接する職業としては考えなければならないことも多くあるはずです。
日常業務の中で、現状を把握したり希望を言葉にしたりするのは重要だと思います。
不安なこと、希望することをしっかり整理しておくことが次のステップに進むために必要だと思うのです。
私個人としては、次のことを希望します。
- 必要に応じてPCR検査を受けられる
- 通所介護の「コロナ加算」を公費で
- 訪問介護の「熱発者等への対応加算」導入
多くの介護現場では、人手不足が叫ばれています
自宅待機が数人いれば、たちまち現場は麻痺してしまいます。
PCR検査を即座に行い、陰性を証明し職場復帰を早める必要があります。
また、コロナウイルス対応に関する加算については、国が補償すべきです。
利用者負担させる現状の「上乗せ報酬」では、利用者だけでなく行政や事業所の信頼を得ることができません。
最後に、望むだけでは何も変わりませんが、希望を持つことは大切です。
明確な希望を持ち、アピールすべきことはアピールをして、明るい未来を築いて行きましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。